NYの視点:パウエルFRB議長は警戒されたほどタカ派姿勢示さず、追加利上げも除外せず
2023年11月2日 07:42
*07:42JST NYの視点:パウエルFRB議長は警戒されたほどタカ派姿勢示さず、追加利上げも除外せず
米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を市場の予想通り、2会合連続で据え置くことを全会一致で決定した。声明もほぼかわらずだが、経済活動は「強いペースで拡大」、雇用の伸びも前回の「減速」から「緩やかな伸び」に引上げた。
パウエル議長は、「FOMCは政策を慎重に進める」としたほか、「リスクはより均衡になった」とし「問題は追加利上げをすべきかどうかだ」と、ピーク金利に一段と近づいた可能性を示唆。同時に、インフレは引き続き高過ぎで18カ月間の利上げにもかかわらず未だに十分に引き締まったかどうか確信できないと、追加利上げの可能性も除外しなかった。短期金融市場では12月の利上げ確率は9月会合後の45%前後から20%近くまで低下。ドルの上昇の勢いも失速している。《CS》