amazarashiの新作アルバム『永遠市』再起への気持ちを込めた13曲を収録
2023年10月28日 09:13
秋田ひろむ率いるamazarashi(アマザラシ)の新作アルバム『永遠市』が、2023年10月25日(水)にリリースされる。
amazarashiの新作アルバム『永遠市』
『永遠市』は、2022年にリリースされた6枚目のアルバム『七号線ロストボーイズ』から約1年半となる新作アルバム。ロシアのSF作家であるアレクサンドル・コルパコフによる小説『宇宙の漂泊者』に登場する「永遠市」からタイトルを引用した作品で、23年に体調を崩したamazarashiが再起への気持ちを込めた楽曲が収録されている。
自身の音楽活動を“「居場所がないと歌う」という居場所が与えられた”と表現する秋田ひろむ。その中で喜びや戸惑いを感じながら、音楽を通じて社会とのコミュニケーションを図った過程を表現したという。
完全生産限定盤を含む全3形態で
アルバムは全3形態で、完全生産限定盤には、2023年6月に一夜限りで行われたライブ「amazarashi Acoustic Live『騒々しい無人』」の模様がフルで収録されるほか、amazarashiのかつてのキャラクターがデザインされたオリジナルトランプ、秋田ひろむが自ら記した全曲分のライナーノーツが特殊仕様のジャケットに封入されている。
amazarashi 秋田ひろむ コメント
「永遠市」
アレクサンドル・コルパコフ 袋一平訳『宇宙の漂泊者』より
光速を超えた宇宙探検から地球へ帰還し、地球の時間からおくれた者たち「相対性人」が暮らす町。
音楽で生きてゆくと腹を括った瞬間があった。それは、そのころの僕にとっては、世間一般でいうところの”幸福”や”安定”との決別と同義だった。
社会的に生きてゆく術も持たず、属する場所もない僕は、この星の人間ではないのだろうと感じていた。そんな僕が生きてゆくにはこの地球とは別の価値観を持つ他の世界を探す必要があると思われた。そしてそれを実現できる可能性があるとすれば、唯一音楽だけがその方法たり得ると考えた。僕にとっての探査機になり得ると。
僕にできることは限られていた。というより、僕ができることで人の心を動かすことができるものは限られていた。孤独や疎外感、怒りを音楽にした。僕が望んでそうした部分もあるが、大半は人が褒めてくれる方へ、認めてくれる方へと導かれた気がする。少なくない共感者が僕らを見つけてくれた結果、僕の世間外れで独りよがりな音楽は不思議と社会性を帯びてきた。以前は居場所がなく疎外感を感じていたこの地球に「居場所がないと歌う」という居場所が与えられた。それはときに滑稽に思えたが、嬉しくもあった。戸惑いももちろんあった。その居場所に抗ってみたこともあったし迎合したこともあった。新しく出会うこの世界の住人と、相容れない思考と言葉をなんとか駆使し、この社会とコミュニケーションを図った。その過程がこのアルバムだ。
「これは映画 じゃなく生活」『下を向いて歩こう』より
僕はこの地球で再び生きてゆこうと試みている。
amazarashi 秋田ひろむ
作品情報
amazarashi 新作アルバム『永遠市』
発売日:2023年10月25日(水)
価格:
・完全生産限定盤[CD+Blu-ray(騒々しい無人 フル収録)+オリジナルトランプ+全曲セルフライナーノーツ、フルカラーブックレット、プレイパス封入] 8,800円
・初回生産限定盤[CD+DVD(騒々しい無人 フル収録)] 6,600円
・通常盤[CDのみ] 3,300円
<収録内容>
■Disc1[CD]
1.インヒューマンエンパシー
2.下を向いて歩こう
3.アンチノミー
4.ごめんねオデッセイ
5.君はまだ夏を知らない
6.自由に向かって逃げろ
7.スワイプ
8.俯きヶ丘
9.カシオピア係留所
10.超新星
11.クレプトマニア
12.ディザスター
13.まっさら
■DISC2[Blu-ray] ※完全生産限定盤は[Blu-ray]、初回生産限定盤は[DVD]が付属
amazarashi Acoustic Live「騒々しい無人」
ジュブナイル
たられば
隅田川
ロストボーイズ
リビングデッド
僕が死のうと思ったのは
季節は次々死んでいく
カシオピア係留所
そういう人になりたいぜ
ひろ
帰ってこいよ
さくら
馬鹿騒ぎはもう終わり
スワイプ
夕立旅立ち
アンチノミー