23日の中国本土市場概況:上海総合1.47%安で4日続落、印刷・包装株に売り

2023年10月23日 18:04

*18:04JST 23日の中国本土市場概況:上海総合1.47%安で4日続落、印刷・包装株に売り
23日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比43.77ポイント(1.47%)安の2939.29ポイントと4日続落した。


内外の不安材料が投資家心理を冷やす流れ。米国の金利先高観による景気悪化や中東情勢のさらなる緊迫化が懸念された。国内では、台湾・鴻海精密工業(2317/TW)の中国事業体である富士康科技集団(フォックスコン)が広東省と江蘇省の拠点で税務査察を受け、河南省と湖北省などで用地使用に関する調査を受けたことが中国・環球時報の報道で明らかになった。鴻海は創業者で前董事長の郭台銘(テリー・ゴウ)氏が台湾総統選挙への出馬を決めており、中国の今回の動きは郭氏に選挙から下りるよう警告を発する狙いとみられ、中台関係のさらなる緊張が不安視されている。


業種別では、印刷・包装関連の下げが目立つ。メディア企業の成都博瑞伝播(600880/SH)が9.1%安、印刷会社の上海界龍実業集団(600836/SH)が6.3%安、商標印刷の汕頭東風印刷(601515/SH)が5.0%安で引けた。セラミック関連も安い。同製造・販売の松発股フン(603268/SH)が3.3%安で取引を終えた。非鉄金属株、化学工業株、電器関連株、家具株、環境保護関連株なども売られている


外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.05ポイント(1.82%)安の219.01ポイント、深センB株指数が12.58ポイント(1.21%)安の1023.27ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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