丁寧なつもりが失礼になってしまう英語のフレーズ集 (2)

2023年10月22日 20:24

 前回に引き続き今回も、誤って使いがちな英語のフレーズを紹介する。

【こちらも】丁寧なつもりが失礼になってしまう英語のフレーズ集 (1)

■shouldn’t

 shouldは「~すべき」と習ったはずだ。例えば「You should go to the hospital right now.」であれば、「すぐに病院に行った方が良いよ」という意味になる。

 この場合相手におすすめ・アドバイスをしていることになり、概ね日本語の「~すべき」と同様のニュアンスになる。

 ではshouldn’tの場合はどうなるだろうか。shouldn’tは「should not」の略である。したがって直訳すれば「~すべきではない」となるが、実は「~しちゃダメじゃないか」「~してはダメだよ」というニュアンスになり、時と場合によっては失礼な言い方になってしまう。

 相手に対して柔らかく注意喚起したい場合は、「Let’s not ~」「You need ~」という言い方を使うのがおすすめだ。

例)
Let’s not leave the door open.「ドアは開けたら閉めよう」

■Please work harder

 work hardは「一生懸命働く」「身を粉にして働く」などの意味だ。それをそのまま用いて相手を励まそうと思って「Please work harder!」と言ってしまうと、逆に相手のやる気を削ぐことになりかねない。

 なぜならこの場合は、「もっと一生懸命働け!」という意味にとられてしまうからだ。一生懸命頑張っている相手にそのような言葉を投げかけてしまえば、やる気を無くすのも無理はない。

 相手のやる気を鼓舞したい時は、「Hang in there」「Keep up the great work」「You are doing great job」等を使うようにしよう。

■expect you to ~

 expectは「予期する、期待する、待つ、要求する、思う」という意味である。したがって「expect someone to ~」で「その人物に~することを期待する」という意味になる。

 相手のやる気を出そうと前述のフレーズを使って、「I expect you to work harder」と言ってしまうと、これまた相手のやる気を削ぐ結果になりかねない。なぜならexpectには「~当然のこととして相手に~を期待する」という意味があるからだ。

 つまりこの場合「もっとちゃんと働きなさい」という意味になるため、頑張っている相手にこのセリフを使ってしまうと逆効果になってしまう。

 相手を励したいなら、「I know you can do it!」のように「I know you ~」を使うと良いだろう。もちろん前述のフレーズを使うのもおすすめだ。

 丁寧に言ったつもりが、むしろ失礼になってしまっては場合によっては大変なことになりかねない。是非今回紹介するフレーズもチェックしてほしい。(記事:newpowersoul・記事一覧を見る

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