宇宙ゴミの投棄で初の罰金が適用 米国

2023年10月7日 17:39

米国の連邦通信委員会(FCC)は2日、初めて宇宙ごみの問題で罰金を科した。宇宙ごみは、地球の周回軌道上に存在する不要な人工衛星やロケットの破片などで、運用中の衛星に衝突する危険性などが指摘されている(時事ドットコムCNN.co.jp)。 今回、罰金の対象となったのは米国の衛星放送企業であるディッシュネットワークで、同社が2002年に打ち上げた人工衛星「エコスター7」を適切に軌道から離脱させなかったことが理由だとしている。FCCによると当初、エコスター7は衝突するリスクのない墓場軌道へ移動させる計画だった。しかし、ディッシュがこの衛星に十分な燃料を残さなかったため計画が実行できなかったという。エコスター7は機能しなくなった状態で静止軌道内の運用空間の約122キロ上空に取り残されているという。これに対してFCCは15万ドル(約2250万円)の罰金をディッシュに科したとしている。今回の件は宇宙ごみを巡って罰則を科す初のケースとなった。 あるAnonymous Coward 曰く、 人工衛星が増える昨今、こうした事例は増えそうである。

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