KTCが再び急伸、ストップ高、50%軽量化したトヨタ車など用の新工具に期待、人手不足関連株として注目強い

2023年10月3日 11:34

■PBR向上期待銘柄で9月に急騰し値幅妙味強まる

 KTC(京都機械工具)<5966>(東証スタンダード)は10月3日、再び急伸し、ストップ高の2718円(500円高、23%高)で売買されながら買い気配となっている。9月中旬に急騰してから値幅妙味が強まっているとされ、3日は、従来品より約50%軽量化しさらに使いやすくなった「ろ紙交換用オイルフィルタレンチ」を10月から発売と同日付で発表したことを受け、再び買いが膨れたと見られている。「トヨタ車などに採用されているアルミ製及び樹脂製ろ紙交換タイプのオイルフィルタキャップの取付け・取外し専用工具」で、人手不足が言われる自動車整備業界で需要は大との見方がある。

 同社株はPBR(株価純資産倍率)が依然0.6倍前後のため、東証が上場企業に要請する資産効率の向上を受け、PBR1倍などに向けた諸施策への期待が強い。8月末以降は、保持力アップと33%の軽量化を実現したウォーターポンププライヤの9月発売、工具の概念を覆す全く新しいラチェットハンドルの9月発売などを発表しており、株価は9月下旬に数日間で2100円台から3235円まで5割高の急騰を演じた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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