米国株、10月リスクに耐えられるか!?

2023年9月25日 16:42

●利上げだけでない米国株のリスク

 9月19日、20日に開かれたFOMC(連邦公開市場委員会)を受け、年内1回の利上げの可能性が高まり米国株は下落したが、リスクはそれだけではない。10月にはリスクオフの要素が多い。

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 9月18日の週はS&P500が約3%下落した。9月相場は、8月に続き2カ月連続下落で終えることが濃厚で、10月相場は波乱の展開となるだろうか?

●逆風の続く10月

 原油は米原油在庫の減少やサウジアラビアの減産などが続き、需給ひっ迫が懸念され、一時1バレル=95ドルの高値をつけた。原油高が物価上昇圧力を強めている。

 10月1日から新会計年度予算が始まるため、9月30日に現行予算の期限が迫っている。

 しかし共和党保守派は暫定予算案に反対しており、政府機関閉鎖も辞さない構えを見せている。

 予算案を巡っては6月にも対立していたが、与野党の交渉でなんとか24年会計年度予算を23年並みに抑制することで合意した。それでも共和党内の保守強硬派が反対しており、共和党内が一枚岩ではない。

 与野党の対立だけでなく、共和党内での対立もあり、予断を許さない状況が続く。

 10月1日からは学生ローンの返済が再開される。2020年3月の新型コロナウイルスの非常事態宣言から続いていた返済の停止が終了する。

 再開によって約2500万人が対象となり、家計の負担額が1200億ドル近くにも上ると見られており、GDP成長率を前期比年率1.8%、個人消費2.6%押し下げられると見られている。

●10月危機の到来?

 歴史的に見ても、9月だけでなく、10月にも危機が訪れることがあった。

 1987年のブラックマンデーは10月19日に起きており、世界大恐慌のきっかけとなった「暗黒の木曜日」は1929年10月24日に起きている。

 10月にならないと分からないことも多いが、今年は悪材料が揃っている10月とも言える。

 ここで触れた以外にも、中国恒大に端を発した中国不動産危機や長引く全米自動車労働組合(UAW)のストライキの影響も気になるところである。(記事:森泰隆・記事一覧を見る

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