14日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で3日ぶり反発、エネルギーと銀行に買い

2023年9月14日 16:47

*16:47JST 14日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で3日ぶり反発、エネルギーと銀行に買い
14日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比3.48ポイント(0.11%)高の3126.55ポイントと3日ぶりに反発した。


米金利の下落基調が好感される流れ。8月の米消費者物価指数(CPI)で食品とエネルギーを除くコア指数の伸びが前月から減速する中、米債券市場では長期債利回りが低下している。また、中国当局の元安けん制スタンスもプラスだ。ただ、上値は限定的。中国指標の発表が気がかり材料となっている。国内ではあす15日、8月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)、9月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利などが公表される予定だ。指数は安く推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、エネルギー関連の上げが目立つ。エン鉱能源(600188/SH)が5.3%高、中国中煤能源(601898/SH)が3.8%高、中国海洋石油(600938/SH)が3.2%高で引けた。


銀行株もしっかり。中信銀行(601998/SH)が2.9%、中国民生銀行(600016/SH)が1.9%、交通銀行(601328/SH)が1.6%、中国農業銀行(601288/SH)が1.4%、中国工商銀行(601398/SH)が1.3%ずつ上昇した。公益株、通信株、運輸株、証券株なども買われている。


半面、ハイテク株はさえない。IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が2.2%安、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)とフィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)がそろって2.0%安、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が1.9%安、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が1.8%安で取引を終えた。不動産株、医薬株、素材株、インフラ関連株、消費関連株の一角も売られている。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.87ポイント(0.79%)高の238.69ポイント、深センB株指数が1.21ポイント(0.11%)高の1140.11ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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