【映画で学ぶ英語】『MEG ザ・モンスターズ2』、one by oneの意味と使い方を解説
2023年9月14日 17:04
8月25日に公開された『MEG ザ・モンスターズ2』は、巨大サメ・メガロドンが人間を襲うSF・アクション・スリラー映画だ。
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2018年に公開された『MEG ザ・モンスター』の続編となる本作。ジェイソン・ステイサム、クリフ・カーティス、ソフィア・ツァイといった前作の主要なキャストが引き続き出演している。
さらに新たな巨大生物も参戦し、アジアの海を舞台に繰り広げられる豪快なアクションが最大の見どころだ。
今回はこの映画の主人公・ジョナスの名セリフから、one by oneという表現の意味や使い方を解説したい。
■映画『MEG ザ・モンスターズ2』のあらすじ
前作のヒロイン、ジャン博士亡き後、彼女の兄、ジウミンは海洋研究所「マナ・ワン」を引き継ぎ、メガロドンが生息するマリアナ海溝の調査を続けていた。
前作でメガロドンとの戦いを勝ち抜いたジョナス・テイラーも、今では「マナ・ワン」の重要メンバーの1人だ。ジョナスやジウミンは、14歳になるジャン博士の娘・メイインのことを、実の娘のように面倒をみている。
ある日、潜水艇で深海調査に従事していたジョナスたちは、海底で不法に希少金属を採掘する施設を発見してしまった。
口封じのために殺されそうになったジョナスたちは、メガロドンの襲撃もかわしつつ、「マナ・ワン」に戻ろうとするのだが・・。
■ジョナス・テイラーの名セリフ
潜水艇が損傷を受けたため、ジョナスたちは浮上することができなくなった。さらに好奇心旺盛なメイインが潜水艇に潜り込んでいたことまで発覚する始末。
パニック寸前のメイインを落ち着かせるため、ジョナスは次のように言って聞かせる。
“We work the problems one by one. We do what’s in front of us. And then we do the next thing.”
「問題を1つずつ解決していくのだ。目の前のことをやり、それから次のことをやるのだ」
このセリフは、終盤にほとんど同じ形でもう1回出てくるため、原語版を鑑賞するときは聞き逃さないように注意しよう。
■表現解説
今回のセリフで使われている”one by one”は「1つずつ」という意味の表現だ。似たような表現で”one after another”があるが、微妙な違いがある。
”One by one”は個別に、1つずつ順番に行われることを示す。この表現は、1つずつ区切られた順序や段階を強調するのに使われることが多い。
「子どもたちは1人ずつバスに乗るため整列した」という場合、”The children lined up one by one to get on the bus.”となる。この例文では、子どもたちが先を争ってバスに乗るようなことはなかったことが示される。
一方、”one after another”も事象や行為が連続して続くことを示すが、特に連続性が強調される表現だ。例えば”The cars in the race crossed the finish line one after another.”という英文は、「レースの車は次々にゴールラインを越えた」という意味になる。
この例文では、複数の車が途切れることなく続けざまにゴールに到達していることが強調されている。集団でゴールインしたため、何台だったか数え切れなかった、というニュアンスもあるだろう。
今回のセリフでは、複雑な問題を解きほぐして、個別に1つずつ解決していくことを強調したいため、”one by one”を用いることが適切だと言える。(記事:ベルリン・リポート・記事一覧を見る)