24日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で小反発、証券株に買い

2023年8月24日 16:47

*16:47JST 24日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で小反発、証券株に買い
24日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比3.84ポイント(0.12%)高の3082.24ポイントと反発した。


自律反発狙いの買いが先行する流れ。上海総合指数はこのところ下落基調を強め、足元では昨年12月29日以来、約8カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいた。中国の景気支援策に対する期待感も持続。不動産デベロッパーや地方政府の債務問題、消費活動の停滞など不安材料が山積する中、当局は追加の支援策を打ち出すとの期待も根強い状況だ。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、証券の上げが目立つ。国金証券(600109/SH)が3.7%高、中信証券(600030/SH)が3.3%高、東呉証券(601555/SH)が2.6%高、国聯証券(601456/SH)が1.8%高で引けた。当局は先ごろ、市場活性化に注力すると明言している。市場には、「株式取引にかかる印紙税も引き下げられる」との観測が改めて広がった。


消費関連株も高い。宝飾品の老鳳祥(600612/SH)が4.5%、家電の海爾智家(600690/SH)が2.8%自動車の長城汽車(601633/SH)が2.5%、酒造の貴州茅台酒(600519/SH)が2.4%、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が1.5%、食品の仏山市海天調味食品(603288/SH)が1.1%ずつ上昇した。医薬品株、ハイテク株、素材株なども買われている。


半面、不動産株は安い。金地集団(600383/SH)が3.0%、信達地産(600657/SH)が2.8%、新城控股集団(601155/SH)が2.2%、緑地HD(600606/SH)が1.7%、臥龍地産(600173/SH)が1.6%、ずつ下落した。エネルギー株、発電株、銀行・保険株やインフラ関連株の一角も売られている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.08ポイント(0.42%)安の256.55ポイント、深センB株指数が3.62ポイント(0.32%)高の1138.48ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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