経験者が初心者にすすめする投資商品は「国内株式」と「投資信託」 テクニカルブック調査
2023年8月21日 08:27
テクニカル分析の解説サイト『テクニカルブック』を運営するアドバンは17日、現在投資を実践している303名に対して実施した、初心者が始めやすい投資商品についての調査結果を公表した。投資初心者へおすすめする商品として、国内株式と投資信託を挙げた投資家が多く、全体の約6割強という結果だった。
【こちらも】SBI証券、株未経験でも信用取引ができる「はじめて信用」 空売りも可能に
調査によると、初心者へおすすめする商品のトップは国内株式で32.7%、次いで投資信託は31%だった。国内株式をおすすめする理由として「配当金/分配金などにより定期的に収入が得られるから」という意見が最も多かった。投資信託に関しては「リスクを抑えた投資が出来るから」が最も多い理由として挙げられている。
国内株式や投資信託を含めた初心者へおすすめする商品について、「長期的な資産形成に向いている」という理由も挙げられている。現在投資を実践している投資家から、これから始める初心者へのアドバイスと置き換えることも出来るだろう。長期的な視点をもって投資をすすめていくことは、もはや投資の原則とも言える。
おすすめしない商品についても調査している。投資家がおすすめしない商品として挙げたトップはFX(22.4%)、次いで暗号資産(20.5%)となっている。おすすめしない理由はいずれも「リスクが高いから」が最も多い。なおおすすめしない商品として、「特にない」と回答した人が最も多く全体の25%ほどだった。
おすすめしない商品について「情報収集の難しさ」や「相場変動の激しさ」という理由も挙げられている。いずれも投資初心者ではハードルが高いものであると言える。
相場変動に関しては、実際に自ら投資をすることで身についていく部分も大きい。そのため、少なくとも初心者の内は、相場変動の比較的穏やかな、リスクの低い商品から始めることを推奨する投資家が多いと推察できる。
情報収集の難しさについても同様である。最初は狭い範囲からの情報収集であっても、投資を実践していく上で投資家同士の交流なども通じてオンライン、オフラインいずれも駆使しながら広い情報収集が出来るようになるだろう。
最初は身の丈に合ったリスクの低い投資からスタートし、経験を積む中で少しずつ広げていく方法が、投資経験者から初心者へおすすめする投資の始め方であると調査からは読み取れる。(記事:大野 翠・記事一覧を見る)