今週のマーケット展望「日経平均予想は32200~32900円」マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(山崎みほ)

2023年8月14日 10:24

*10:24JST 今週のマーケット展望「日経平均予想は32200~32900円」マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(山崎みほ)
皆さま、こんにちは、フィスコマーケットレポーター山崎みほの「マネックス証券の気になるレポート」です。

お盆休みが後半に突入しましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?今日からは通常通り相場がスタートします!しっかりと予習していきましょう。

さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、8月14日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。


まず広木さんは、今週の日本株相場について、『決算発表も一巡し手掛かり材料に欠けるなか、夏休みを取る市場参加者も多く、動意薄の展開となるだろう』と予想しています。

その理由として、『Bloombergの調べによると、お盆期間にあたる13日から16日の営業日を含む期間の1日平均とその前営業日を比較したところ、過去5年の東証プライム売買代金はすべて減った。平均は13%減、22年は33%減だったという』というデータを出した上で、『今年も商いが低調となるなか、膠着感の強い相場が予想される』としています。

ただ、『そうは言っても、底値固めにはかえって好都合かもしれない』として、『「閑散に売りなし」という格言通り、市場参加者が少ないということは、売りも出にくいということでもある』と見解を述べています。

そんななか、日経平均の動きについては『ダブルトップ形成後、予想通りの保ち合い相場が続いている。そうしたレンジ相場で3万2000円の大台が下値目途とかなり意識されているようだ。日銀のYCC修正と米国債格下げという大きなイベントで相場が急落する場面があったものの、いずれも3万2000円を大きく割り込むようなことはなかった。直近では、朝方売られて下値を探るも、その後は下げ渋る動きが顕著に見られる。下値は3万2000円で相当固まってきた』と振り返り、『そう考えれば、調整局面入りも無駄な期間ではなかったということだ』と言及しています。

さらに言えば、TOPIXについては『日経平均とはチャートの形状が異なり、8月に入って初日の1日にバブル崩壊後の高値を更新した。その後の押しも7月の安値を下回らずに全体として右肩上がりの基調を維持している』として、『日本株相場は「夏枯れ」との印象に反して実際は相当に堅調である』と広木さんはいいます。

今週の主な予定については、『15日に日本の4-6月期GDP速報、中国では鉱工業生産、小売売上高、米国では小売売上高、ニューヨーク連銀景気指数、16日には訪日外国人客数、米国ではFOMC議事録、17日に機械受注、米国ではフィラデルフィア連銀景気指数、そして18日に日本の全国消費者物価指数が発表される』とスケジュールを伝えています。

注目したいのは、米国の小売売上高で、『ウォルマートやターゲットなど小売り企業の決算発表と併せて、米国の消費の強さを占うことになる』ということです。

また、日本では『先週、中国の団体旅行解禁のニュースでインバウンド関連が買われたが、今週も16日の訪日外国人客数の発表に合わせて、再度インバウンド関連が賑わうか注目したい』としています。

最後に、日経平均の今週の予想レンジは『3万2200円~3万2900円』としました。


参考にしてみてくださいね。


山崎みほの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを山崎みほの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコマーケットレポーター 山崎みほ《CS》

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