知っていると役立つ! "色"を使った英語のフレーズ Part 4
2023年8月12日 08:22
前回に続いて今回も、色を使ったイディオムを紹介する。今回紹介するのは「silver(シルバー)・gold(ゴールド)」を使ったイディオムだ。
【前回は】知っていると役立つ! "色"を使った英語のフレーズ Part 3
■Silver spoon in one’s mouth
その人物が裕福な家庭に生まれたり、富裕な家庭で育ったりしたことを指す表現である。
例)
What does he know about hardship? He was born with a silver spoon in his mouth!
「ボンボンのあいつには我々の大変さは分からないだろう」
語源は諸説あるが、17世紀のイギリスでは、銀のスプーンは富と地位の象徴とされており、裕福な家庭だけがそれを所有できる贅沢品だった。裕福な家庭に生まれた人々は、文字通り「銀のスプーンを口にした」とされ、後にこのフレーズが転じて使われるようになったと考えられている。
■Golden opportunity
「黄金の機会」という意味の表現で、非常に有望で成功を収める可能性の高い、貴重な機会やチャンスを指す。まさに絶好の機会という意味である。
例)
When he was offered that job, he knew it was a golden opportunity that he couldn't afford to miss.
「彼はその仕事の機会が提供された時、絶対に逃すわけにはいかない絶好のチャンスだと思っていた」
■Golden parachute
日本でも「ゴールデンパラシュート」としてそのまま使われる。ゴールデンパラシュートとは経営陣が解任されたり、権限を減らされたりした際に、その経営者が多額の退職金を受け取ることを指す。
例)
However those CEOs & top managers from those banks that went bankrupt got golden parachutes in the end.
「しかしながら破産した銀行のCEOやマネージャー達は、最終的に多額の退職金を得ることになった」
直訳すると「金のパラシュート」であるが、文字通り金と共に脱出する様を表している点は的を射た表現といえるのではないだろうか。
イディオムはその意味だけでなく語源も踏まえて覚えると、より興味深いものになる。(記事:newpowersoul・記事一覧を見る)