主要アプリの9割にダークパターンが採用 東工大が調査

2023年8月8日 08:34

東京工業大学の調査によると、国内で提供されているショッピングやSNS、ゲームなどの主要アプリの9割に「ダークパターン」と呼ばれる画面デザインが使用されていることが分かったそうだ。ダークパターンは画面設計などで、消費者が不利な選択をするよう誘導するというもの。同大のチームが、ショッピングやゲーム、音楽などの人気アプリ計200個を対象にダークパターンの有無や手法を調査したところ、93.5%に使用され、うち63.5%に3種類以上の手法が用いられていたとされる(読売新聞)。 具体的には、勝手に定期購入が選択される「事前選択」が55%、何度も広告が表示される「繰り返し」が43%、偽のカウントダウンなどで購入を急がせる「翻弄」などの手法が16%見られたとしている。読売新聞の記事によれば、欧州連合(EU)では2022年からデジタルサービス法を通じて、こうした消費者を欺くウェブデザインの禁止、一部の米国州でも同様の規制があるが、日本国内ではダークパターンに関する具体的な議論は進んでいないという。 

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