三井アウトレットパークマリンピア神戸、建て替えに着工 2024年秋開業へ

2023年8月4日 21:14

 三井不動産は神戸市垂水区の大型商業施設「三井アウトレットパークマリンピア神戸」(垂水区海岸通)の解体を終え、建て替えに着工した。旧施設より施設面積を大幅に広げ、約20店増となる約150店を集めて2024年秋の再開業を目指す。

【こちらも】大阪・堂島浜でホテルとタワマンの大規模複合開発、三井不動産グループが着工

 建設場所はJR西日本の垂水駅、山陽電鉄の山陽垂水駅から歩いて約10分の、明石海峡大橋を望む海岸沿い約9万9,400平方メートル。鉄骨2階建てなど総延べ床面積約7万4,000平方メートルの施設を建設。施設面積は旧施設から倍増する。

 さらに、隣接するラグーン(浅い水域)周辺約2万1,000平方メートルを事業用地に加え、アスレチックやドッグランなど景観を楽しみながら遊べるゾーンを整備するほか、レストランやバーベキューエリア、イベントスペースを新設し、水辺環境を生かした魅力的な場所にする。

 旧施設は約130店が営業していたが、国内外のファッションブランドやセレクトショップ、キッズ、スポーツ&アウトドア、生活雑貨の専門店を充実させ、約150店を集める。コミュニティスペースの「マリンピアラボ」は、イベントやワークショップを多数開催し、幅広い世代が憩える場所として利用する。

 三井アウトレットパークマリンピア神戸は1999年、「マリンピア神戸ポルトバザール」の名称で開業した。南欧の港町をイメージした施設と明石海峡大橋を望むロケーションが若い世代の人気を集め、デートスポットになっていたが、近年は近隣競合施設との競争激化やインターネット通販の台頭で売り上げが減少傾向に陥っていた。

 このため、これまで以上に魅力的な施設に生まれ変えるために建て替えを進めるもので、旧施設は1月で一時閉館し、撤去に入っていた。(記事:高田泰・記事一覧を見る

関連記事

最新記事