6月の外食市場規模は2659億円、19カ月連続の前年上回る 居酒屋業態の回復続く

2023年8月2日 06:51

 ホットペッパーグルメ外食総研が6月の外食市場規模を発表し、居酒屋など飲酒主体の業態で好調が続くなど、外食市場の回復傾向が続いていることが分かった。

【前月は】5月の外食市場規模は2719億円、18カ月連続で前年上回る コロナ後では最高の回復率に

■外食市場は19カ月連続で前年上回る

 1日、ホットペッパーグルメ外食総研が6月の外食市場調査を発表した。2023年6月の外食市場規模は、前年同月比368億円増の2,659億円となり、19カ月連続で前年同月を上回った。

 個別の指数では、外食実施率が同3.9ポイント増の66.2%、外食頻度は同0.08回増の3.61回、外食単価は同205増の2,818円。3指数とも前年を上回ったのは2カ月ぶり。

 圏域別の市場規模は、首都圏が同236億円増の1,676億円、関西圏が同105億円増の691億円、東海圏が同28億円増の292億円。こちらも2カ月ぶりに3圏域とも前年を上回った。

■外食実施率は男女ともに全ての層で前年上回る

 外食実施率は、男女ともに全ての年齢層で前年を上回った。中でも30代女性が67.7%(前年同月比:6.8ポイント増、以下同じ)、40代女性が63.2%(6.8ポイント増)、60代女性が64.3%(6.1ポイント増)でプラス幅が大きめ。

 外食単価も多くの層で前年を上回っている。中でも20代男性が2,581円(前年同月比:330円増、以下同じ)、50代男性が3,134円(386円増)、60代男性が3,387円(345円増)でプラス幅が大きめ。一方、50代女性が2,670円(167円減)、60代女性が2,850円(68円減)の2つの層で前年同月を下回った。

■居酒屋業態など飲酒主体業態の好調が続く

 業態別市場規模は16業態中14業態で前年同月を上回る。その中では中華料理店(市場規模:196億円、前年同月比:32億円増、以下同じ)、レストラン・食堂・ダイニング・洋食店(170億円、35億円増)、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(299億円、43億円増)、居酒屋(526億円、132億円増)、スナック・ナイトクラブ・キャバレー(50億円、15億円増)で伸び幅が大きめだった。

 唯一、前年同月を下回ったのはお好み焼き・鉄板焼き等の専業店(41億円、1億円減)。またカラオケボックス(10億円、前年並み)が変わらずだった。

 業態合計では、食事主体が前年同月比11.5%増、飲酒主体が同30.9%増、軽食主体が同16.1%増と、飲酒主体が大きく伸びている。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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