杉咲花の主演映画『市子』プロポーズ翌日に失踪した女性の壮絶な人生
2023年7月31日 08:22
杉咲花主演の映画『市子』が2023年12月8日(金)に公開される。監督は戸田彬弘。
■人気の舞台作品「川辺市⼦のために」が映画化
映画『市子』は、監督を務める戸田彬弘が主宰する、劇団チーズtheater旗揚げ公演作品を原作とする作品。観客から熱い支持を受け、2度も再演された⼈気の舞台が満を持して映画化される。
『市子』で描かれるのは、過酷な宿命を背負った女性、川辺市子の壮絶な人生。市子は、恋人からプロポーズを受けた翌日に突然失踪してしまう。恋人の長谷川が行方を追い、これまで市子と関わりがあった人々から証言を得ていくと、彼女の底知れない人物像と衝撃的な真実が次々と浮き彫りに。名前を変え、年齢を偽り、社会から逃れるように生きてきた市子はなぜそのような人生を歩まなければならなかったのか?
■杉咲花が主人公・市子の半生を熱演
主人公・市子を演じるのは杉咲花。『99.9-刑事専門弁護士 -THE MOVIE』や『大名倒産』など話題作への出演が続き、『法廷遊戯』『片思い世界』といった作品にも出演する杉咲花が、“市子の半生”をすさまじい熱量で演じる。「精根尽き果てるまで心血を注いだことを忘れられません。その日々は猛烈な痛みを伴いながら、胸が燃えるほどあついあついものでした」と本人が言い切るほどの、全身全霊の演技に注目だ。
川辺市子…杉咲花
プロポーズされた翌日、恋人の前から忽然と姿を消した女性。過酷な家庭環境で育ち、想像を絶する壮絶な過去を持つ。
長谷川義則…若葉竜也
市子と3年間一緒に暮らしていた恋人。
北秀和…森永悠希
市子の高校時代の同級生。
小泉雅雄…渡辺大知
ソーシャルワーカーで市子の母・なつみの元恋人。
後藤修治…宇野祥平
市子を捜索中の刑事。
川辺なつみ…中村ゆり
市子の母親。
吉田キキ…中田青渚
市子の昔の友人。
北見冬子…石川瑠華
失踪した市子と接触していた女性。
田中宗介…倉悠貴
市子の最初の恋人。
山本さつき…大浦千佳
市子の幼馴染。
■戸田彬弘、杉咲花のコメント
監督・戸田彬弘 コメント
僕が少年期に生きた1990年代。大⼈になった今振り返ると、少年時代には気づけなかった闇が近くにあったように思います。本作は、1⼈の女の⼦である「川辺市⼦」を、彼女と関わった⼈達の証言から、その⼈生を浮かび上がらせました。偽りが多い世の中で、いつの時代も確かな他者を見つけるのは困難です。多くの他者から見える印象で一⼈の⼈間を見つめ、見えてきたものとどう向き合うか。それが現実的な他者との距離であり、接点だと思っています。
彼女の取った行動や、彼女の境遇。それを見つめたこの映画を観て「市⼦」をどう感じて頂けるのか…色んな感想を聞きたいです。そして、議論をして貰えたらこの上なく幸せです。その大切な役を、杉咲花さんに託しました。杉咲さんにお渡しするのが僕の願いでした。捉えようの難しい脚本の中に居る「市⼦」が、杉咲さんの圧倒的な感性とエネルギーによって可視化され、顕在化されていきました。撮影現場のその興奮を忘れられません。市⼦は、僕たちの生きる世界線の地続きに、確かに生きている。そう思うのです。沢山の⼈に、確かなことが届くことを期待しています。
主演・杉咲花 コメント
この役を託してもらえたことに今も震える思いです。市⼦の、⼈生に関わった去年の夏。撮影を共にした皆さまと、精根尽き果てるまで心血を注いだことを忘れられません。その日々は猛烈な痛みを伴いながら、胸が燃えるほどあついあついものでした。あなたやあなたのすぐ隣にいる⼈へこの映画が届いてほしい。彼女の息吹に手触りを感じられることを願っています。
■映画『市子』あらすじ
川辺市子は、恋人の長谷川義則からプロポーズを受けた翌日に、忽然と姿を消す。途⽅に暮れる ⻑⾕川の元に訪れたのは、市⼦を探しているという刑事・後藤。後藤は、 ⻑⾕川の⽬の前に市子の写真を差し出し、この女性は誰なのか 尋ねる。市子の行方を追って昔の友人や幼馴染、高校時代の同級生などから証言を得ていく長谷川は、かつての市子が違う名前を名乗っていた ことを知る。そんな中、長谷川は市子が置いていったカバンの底から一枚の写真を発見し、その裏に書かれた住所を訪ねる ことに。 捜索を続けるうちに長谷川は、 彼女が生きてきた壮絶な過去と真実を知ることになる。
【作品詳細】
映画『市子』
公開日:2023年12月8日(金)
出演:杉咲花、若葉竜也、森永悠希、倉悠貴、中田青渚、石川瑠華、大浦千佳、渡辺大知、宇野祥平、中村ゆり
監督:戸田彬弘
原作:戯曲「川辺市子のために」(戸田彬弘)
脚本:上村奈帆、戸田彬弘
音楽:茂野雅道