次世代地デジ放送の基本仕様が策定される

2023年7月25日 11:11

maia 曰く、 7月18日、総務省は次世代地デジ放送の基本仕様をめぐり、「放送システムに関する技術的条件」の答申を受けたと発表した(総務省報道資料ITmediaAV Watch)。 詳しくは、2月27日の委員会資料が参考になる(概要は「資料デ高作19-3」)。ざっくりいうと、現行地デジとの運用互換性及び移行を考慮しつつ(送信機、送受信アンテナ、6MHzの帯域は変わらず)、映像はコーデックにH.266/VVCを採用し、2K(FHD)及び4Kの60p/59.94p(4K以上は120p/119.88pも有り)に対応。プログレッシブのみで、インターレースは不可。8Kは「条件付き採用」という表現。ビット数は2K/4Kともに10bit。ビットレートは2Kが5~7Mbps、4Kが15~30Mbps。移動受信向けサービスも組み込まれるが、詳細は不明。 音声コーデックは「MPEG-H 3D Audio」と「AC-4」の2種類。サンプリング周波数は48kHz、ビット数は16bit以上。伝送系はLDM(階層分割多重方式)と、「地上放送高度化方式」とあり、前者は既存の地デジ方式と次世代放送の信号を重ねて送信して受信側で各々を取り出す方式で、従来の地デジテレビと共存できる。後者は帯域を占有し(実際には5.85MHz)、最大54.91Mbps。なお、次世代地デジの実装時期は未定。

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