NYの視点:米国経済は比較的堅調、中国経済の弱さがFRBの政策支援も

2023年7月18日 07:49

*07:49JST NYの視点:米国経済は比較的堅調、中国経済の弱さがFRBの政策支援も
米7月NY連銀製造業景気指数は1.1となった。6月6.6から低下も予想外にプラス圏を2カ月連続で維持した。重要項目である新規受注は3.3と、5月3.1から上昇。2カ月連続のプラス。仕入れ価格や販売価格はそれぞれ低下。FRBにとり朗報となる。

6カ月先の景況指数は14.3と18.9から低下も6カ月平均11.2を依然上回った。仕入れ価格や販売価格は再び上昇が予想されている。

中国経済の成長が予想を下回り、世界経済減速への懸念が強まる中、イエレン財務長官は米国経済への影響は限定的で、労働市場も力強く景気後退を回避し、ソフトランディングを引き続き想定している。

中国の経済指標の弱さは同時に、商品価格を押し下げ、主要各国のインフレ抑制につながりFRBなど中銀の利上げ圧力も和らぐと見る。

■米7月NY連銀製造業景気指数:11(6月6.6)
新規受注:3.3(3.1)
仕入れ価格:16.7(22)
販売価格:3.9(9.0)
出荷:13.4(22)
入荷遅滞:-6.9(-1.0)
在庫水準:-10.8(-6.0)
受注残:-8.8(-8.0)
雇用者数:4.7(-3.6)
週平均就業時間:0.3(-5.8)

6カ月先
景況指数:14.3(18.9)
新規受注:11.0(13.8)
仕入れ価格:26.5(26)
販売価格:22.5(17.0)
出荷:12.0(17.9)
入荷遅滞:-10.8(-12)
在庫水準:-4.9(+5.0)
受注残:-9.8(-11)
雇用者数:13.2(15.1)
週平均就業時間:-5.9(+1.0)《CS》

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