投資未経験者がリスクと感じる商品、暗号資産がトップ FXや先物取引も アドバン調査

2023年7月18日 17:38

 テクニカル分析専門サイト「テクニカルブック」を運営するアドバンは13日、投資未経験者が投資に対してどのような印象を持っているかについて行ったアンケート結果を公表した。

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 調査結果によると、投資未経験者がリスクとして感じやすい商品の1位は暗号資産で、全体の38%だった。2位は先物オプション取引(33.1%)、3位はFX(32.9%)という結果だった。

 年代別の結果では、暗号資産に関して最もリスクを感じているのは60歳以上で46.4%。20代では16.7%と、年代によって30%ほどの差が生じていることがわかる。この他の年代別の結果においても、20代は全般的にリスクと感じるものが少ない傾向にある。

 20代ではまだ社会人経験が浅く、同年代での投資経験者が少ないと推察されることも背景にあるのではないだろうか。このため、20代ではリスクに感じるかどうかを判断する材料が少ないとも言えるだろう。なお20代で最もリスクを感じるのは、FXで21.7%という結果だった。

 一方、60歳以上がリスクに感じる商品では、債券投資が3.8%と最も低く、前述の暗号資産に加えて、先物オプション取引(45.1%)が高いという結果だった。

 全年代で暗号資産にリスクを感じる理由として「大きな損失が発生するリスクがありそうだから」と挙げたのは約61%。2位は「信頼できる情報が少なく誤情報に惑わされそうだから」で28.6%。暗号資産に関しては、大きなリスクと、商品体系や信頼できる情報の入手に不安があると感じている人が多いことがわかる。

 投資未経験者では、暗号資産と同様に先物オプション取引やFXに対しても、大きな損失に対するリスクに関して、最も不安を感じているという結果であった。

 これらの商品は、債券や投資信託、運用目的の生命保険などと比べると、確かに高リスクの商品に分類される。だが適切な情報収集や自身のリスク許容度なども加味しながら、実際にどういう点でどのようなリスクが想定されるのか分析してみることも、学びの1つとなるだろう。実際にこれらの投資をするかどうかというより、商品を知っておくこと自体に損はないのではないだろうか。

 今回の調査は、ネット調査Fastaskを通して6月19日~20日の間に行われ、今までに投資をしたことがないと応えた20歳以上の男女1,095人から回答を得た。(記事:大野 翠・記事一覧を見る

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