京急、東京・平和島で商業・住宅一帯の複合開発へ 2026年開業を予定

2023年7月12日 19:46

 京浜急行電鉄は、東京都大田区の平和島駅前で商業と住宅を一体化した複合施設「(仮称)平和島駅前複合施設」(大田区大森北)を開発する。街の中心にあるシンボルとして建設し、1、2階の15区画に店舗を誘致してにぎわいを創出する。2024年5月に着工し、2026年上期の開業を予定している。

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 平和島駅前複合施設は、平和島駅高架下と隣接する社有地約6,200平方メートルに整備する、鉄筋コンクリート一部鉄骨5階建て1棟と鉄骨平屋建て1棟の合計延べ約4,900平方メートル。5階建て建物の1、2階に15区画の商業施設「ウイングキッチン平和島(仮称)」を設け、店舗を誘致する。3~5階は約30戸の賃貸住宅となる。

 この計画に合わせ、平和島駅の北側に新しい改札口を設け、歩行者動線を整備することによって利便性と回遊性の向上を図って駅周辺のにぎわいを高める。この計画の敷地の一部を暫定利用する形で開設されている地域交流拠点の「COCOONひろば平和島」は、シェアオフィス、イベントスペース、モビリティステーションなどがまちづくりに効果を上げていることから、設置期間を2024年4月末まで延長する。

 平和島駅は横浜市や品川地区、羽田空港に近く、平和の森公園や大森ふるさとの浜辺公園など人気スポットが近くに点在する。京急電鉄は2022年、大田区とまちづくり推進協定を結び、魅力ある拠点とコミュニティづくりを公民連携で進めてきた。

 複合施設の整備もその一環で、平和島駅周辺を今後、さらなる居住者、来訪者の増加を見込める地域と位置づけ、「駅から変わる、もっと便利で住みたいまちへ」をコンセプトにエリアの価値向上とにぎわい創出への貢献を目指す。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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