楽天証券、1株から取引できる銘柄を600超追加 1600銘柄に
2023年6月27日 08:38
楽天証券は23日、国内株式の単元未満株取引(かぶミニ)の対象銘柄を、600銘柄超追加すると発表した。対象銘柄は、これまでの1,000銘柄から1,600銘柄に大幅に増えることになる。7月3日約定分から対象となる。
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通常、株式投資の取引単位は100株相当の単元数ごとに行う。100株未満でも1株から購入できる株取引は、単元未満株やミニ株と呼ばれる。
単元未満株の取引は、資産運用に興味はありながらも、大きな資金を投入することに不安がある投資初心者層に広がりつつある。その影響から、今ではほとんどの証券会社にて単元未満株取引を取り扱っている。
楽天証券では「かぶミニ」、SBI証券では「S株」、マネックス証券では「ワン株」など名称はさまざまだが、1株から購入できる仕組みは同じである。
LINE証券でも「いちかぶ」として単元未満株取引を提供してきたが、この6月にサービス縮小を発表。今後は単元未満株を含めた証券事業を野村證券へ移管する。「いちかぶ」の取引は、7月中旬に買付を停止し、2024年中にサービスを終了する予定だ。
冒頭でも触れたが、単元未満株取引を利用しているユーザーは、大きな投資資金を保有しない主に若年層や、投資初心者などが多いと推察される。
LINE証券の大きなセールスポイントは、LINEアプリの中だけで全ての取引が完結する点だったのではないだろうか。他社証券会社のように取引専用アプリをダウンロードする必要もなく、スマートフォンユーザーのほとんどが利用しているトークアプリLINEの利用者であれば、手軽に使えるのも魅力のひとつである。
LINE証券では事業再編が行われるが、この件は単元未満株取引自体を否定するものではない。実際、今回楽天証券では銘柄を大量に追加しサービスの拡充をはかっている。これらのことから、投資初心者や、まとまった資金を株式投資に投入することに不安がある場合には、単元未満株の利用は引き続きおすすめしたい。(記事:大野 翠・記事一覧を見る)