ゼンショーHDは上場来高値圏で堅調、米英の寿司事業会社買収を受け期待衰えず

2023年6月15日 12:35

■決算発表を境に上げピッチ強める、信用売り残の行方にも注目集まる

 ゼンショーHD(ゼンショーホールディングス)<7550>(東証プライム)は6月15日、反発基調となり、6235円(78円高)まで上げた後も6200円台で売買され、6月13日につけた事実上の上場来高値6275円に近い位置で出直る相場になっている。13日の夕方、北米やイギリスを中心に寿司のテイクアウト店や寿司の製造卸などの日本食事業を行う運営会社の持株会社であるSnowFox Topco Limitedの全株式取得を発表し、引き続き期待の衰えない展開が続いている。株式取得は新設の子会社を通じて行い、契約締結日は2023年6月13日。これにより、同社グループの海外事業の成長力を更に強化するとした。

 同社株は、5月12日に発表した3月決算と今期の見通しなどを受けて一段高となり、以後、上げピッチを強める相場が続いている。途中、6月初に発表した5月の月次動向を受けて一段と上値を追う展開になった。需給面では、信用売り残が80万株近くあり、買い残を大きく上回る。15日前場の出来高は27万株のため売り残の規模は大。売り手が買い戻しに転じた場合のインパクトは大きいと見られている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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