アイ・ケイ・ケイHD、施行組数は2Qにおいて過去最高 施行単価も堅調に回復し、前期比+30.5%と大幅増収

2023年6月15日 09:45

2023年10月期 第2四半期決算の総括(連結)

武曽裕之氏(以下、武曽):経営管理部経営企画課長の武曽でございます。本日はお忙しい中、アイ・ケイ・ケイホールディングスの決算説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。

2023年10月期第2四半期決算の総括についてご説明します。2023年10月期の施行状況については、順調に回復しています。営業利益は第2四半期累計期間で黒字化を達成しました。新型コロナウイルスの影響から脱却し、しっかりと回復しています。

売上高は前年同期比30.5パーセント増の99億3,700万円で、約23億円の増収となりました。施行組数が前期を473組上回ったことに加え、単価が21万8,000円増え、大幅な増収を達成しています。

営業利益は前年同期比3億2,100万円増の2億7,700万円で、第2四半期累計期間で黒字化を達成できました。主な要因は、先ほどお伝えしたとおり施行組数および施行単価が回復したためです。

しかし、計画比では33.2パーセント減と、約1億3,000万円下回って推移しました。主な要因は、販管費が計画比で約1億2,000万円増加したためです。主な内容は、水戸支店の先行費用が約5,000万円増加したことと、水道光熱費の高騰により予算を約5,000万円上回ったことによります。

親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比7.8パーセント減の1億1,200万円となりました。

また、受注残組数は、2023年4月末時点で5,273組で推移しています。前年同期比7.5パーセント減ですが、コロナ禍に日延べされたお客さまの施行が進んでいることが主な要因です。

既存店ベースは、コロナ禍前をやや上回る水準で推移しています。新型コロナウイルスの影響を受ける前の2019年10月期に出店していた国内の店舗同士で比較しますと、当期は3.2パーセント増で推移しています。

2023年10月期 第2四半期決算概況(連結)

施行組数は回復傾向にあります。売上高の回復に伴い、営業利益は黒字化を達成しました。

売上高の推移

売上高の推移は、スライドに記載のとおりです。売上高の水準は、コロナ禍前の2019年10月期並みに戻ってきています。

売上高の推移(四半期毎)

四半期ごとの売上高の推移は、スライドに記載のとおり回復傾向にあります。2023年10月期は、各四半期でコロナ禍前の2019年10月期を上回って推移しています。

婚礼事業の状況

婚礼事業の状況についてご説明します。施行組数は前年同期比プラス473組となり、国内の施行組数はプラス451組、海外の施行組数はプラス22組で推移しました。

受注組数は前年同期比プラス372組です。内訳は、国内がプラス351組、海外がプラス21組となりました。

受注残組数は前年同期比マイナス428組です。内訳は、国内がマイナス445組、海外がプラス17組で推移しています。前年同期比で減少していますが、先ほどお伝えしたとおり、コロナ禍に日延べされたお客さまの施行が進んだことが主な要因です。新型コロナウイルスの影響を受ける前と比較して、やや上回る水準で推移しています。

施行単価は、前年同期比プラス21万8,000円の374万2,000円となりました。施行組数は回復しましたが、施行単価はまだ回復途上です。引き続き結婚式の満足度を向上させつつ、施行単価の回復に努めていきます。

施行単価が前年同期比プラス21万8,000円となった要因は、挙式のみの比率が減少したことと平均ゲスト数が前年同期比11.6名増加したことによるものです。平均ゲスト数も、しっかりと回復してきています。

施行組数の推移(四半期毎)

施行組数の推移についてご説明します。昨年の新型コロナウイルスによる業績の落ち込みから、順調に回復していることがおわかりいただけると思います。また、2023年4月末時点において、2023年10月末までの施行予定組数はすでに計画線上にあります。

新型コロナウイルスの影響による延期はほとんどなくなりましたが、今後も通常の延期は発生します。施行組数の達成に向けてしっかりと動いていくとともに、施行単価も上げていきます。

受注組数の推移(四半期毎)

受注組数についてご説明します。スライドの棒グラフをご覧のとおり回復傾向にありますが、まだ本格回復には至っていません。新型コロナウイルスの影響が濃く出ていた期間は広告投資を抑制していましたが、すでにコロナ禍前の水準に戻しています。戦略的な広告投資を実施していきながら、受注の獲得に努めていきます。

営業利益の推移(四半期毎)

営業利益の推移は、先ほどお伝えしたとおりです。施行組数の回復に伴い、営業利益は上期累計で黒字化を達成しました。第2四半期単体では赤字を計上していますが、前年同期比で赤字幅を縮小して着地しています。

財務の状況

財務の状況についてご説明します。現在、自己資本比率は45.2パーセント、有利子負債依存度は26.8パーセントです。一時は新型コロナウイルスの影響により借入を行い有利子負債依存度が高まりましたが、現在は安定して推移しています。財務の基盤についても安心してご覧ください。

Topics➀

オープンワーク社が実施した「働きがいのある企業ランキング 2023」において、当社が第50位に選出されました。これまでにも冠婚葬祭業界において第1位という高い評価をいただいていましたが、すべての企業を対象とするランキングで、今回初めて第50位にランクインしました。

特に社員の士気や相互尊重、20代の成長環境において高い評価をいただきました。当社の理念を軸とした人財の育成や、挑戦できる環境構築を進めてきた点が評価され、非常に喜ばしい結果だと受けとめています。サービス業においては人財の質が業績に直結すると考えているため、この結果に甘んじることなく、優秀な人財の採用と育成に努めていきます。

Topics②

2023年4月に発表された、マイナビ・日経 九州・沖縄エリア「2024年卒大学生就職企業人気ランキング」で第1位に選出されました。業種別就職企業人気ランキングの冠婚葬祭部門でも6年連続の第1位、文系総合でも第53位と非常に喜ばしい結果となっています。

そうそうたる企業が名を連ねる中ランクインし、非常に光栄だと思っています。認知度もどんどん増しており、九州・沖縄エリアはもちろん、全国の優秀な学生に当社を知っていただき、今後の企業成長の柱となる優秀な人財の確保に努めていきます。

常日頃から、人は宝だと考えています。私たちは今いる仲間とともに手を取り合い、認知度の高い企業を目指していきたいと考えています。

Topics③

明徳庵の商品が「モンドセレクション2023」で最高金賞などを受賞しました。「極みのだし」と「morinoiro生バームゴールド」は、今回が初めての金賞受賞となりました。明徳庵の商品は、味と品質の両面で評価していただいています。関東圏へのポップアップストアの出店も年内に予定していますので、ぜひ足を運んでいただけたら幸いです。

2023年10月期 業績見通しのポイント

金子和斗志氏(以下、金子):2023年10月期の業績見通しおよび取り組み内容についてご説明します。あらためまして、本日はアイ・ケイ・ケイホールディングスの決算説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。

ウクライナにおける危機で困難に直面されている方に、心よりお見舞い申し上げます。ステークホルダーのみなさまには、これまで多大なご心配をおかけしているかと思いますが、株主のみなさま、お客さま、当社の従業員、パートナー企業、その他ステークホルダーのみなさまのおかげで回復基調にあります。

2023年10月期通期見通しについては期初に発表したものと変更ありませんが、あらためて進捗状況を踏まえてご説明します。

中間決算においては、計画を下回って着地しました。下期はあらためて気を引き締め、通期計画の達成に向けて、全社一丸となって取り組む考えです。

それでは、2023年10月期業績見通しのポイントについてご説明します。2023年10月期はコロナ禍による業績の落ち込みから回復し、過去最高の施行組数を見込んでいます。その結果、水戸支店の開業に伴う先行費用の発生等を織り込みつつ、売上・利益ともに過去最高を見込んでおり、営業利益は2桁増を計画しています。

売上高は前期比14.3パーセント増の217億8,000万円を見込んでいます。主な要因は、国内婚礼事業において施行組数が489組増の5,520組となること、また施行単価が7万7,000円増の368万5,000円で推移することを見込んでいるためです。

施行組数は、中間決算時点でおおむね計画線上にあります。施行単価は計画を上回って推移しているため、下期は施行単価のさらなる回復に向け、平均ゲスト数の増加に取り組みます。

営業利益は前期比21.6パーセント増の22億円を見込んでいます。主な要因は、先ほどお伝えした過去最高の施行組数と施行単価の緩やかな回復が見込まれることです。中間決算の状況を受け、あらためて気を引き締め、達成に向けて全社一丸となって取り組んでいく考えです。

親会社株主に帰属する当期純利益は、前年比7.2パーセント増の15億円を見込んでいます。

2023年10月期 業績見通し(連結)

2023年10月期については、先ほどお伝えしたとおり、婚礼事業の業績回復により各指標が増加して推移しています。

売上高・営業利益・経常利益の見通し(連結)

2023年10月期は、コロナ禍前の水準である営業利益率10.1パーセントを目指します。前期に受注残高をしっかりと保持できたことが大きいと考えています。婚礼需要は、足元の確かな復調を実感しています。今期の業績目標の達成と、来期の受注獲得に向けて鋭意取り組んでいきます。

出店計画・施行組数、設備投資・減価償却費の見通し

出店計画・施行組数等の見通しについてご説明します。今期の計画で海外店舗が1つ増えていますが、これは業務提携店舗が1店舗増えることによるものです。従前からお伝えしている水戸支店については後ほどあらためてご説明しますが、2023年4月に開業しました。引き続き不要不急のコストは引き締めつつ、戦略的な投資を実施します。

配当計画

配当計画についてご説明します。今期は業績の回復を踏まえ、年12円の配当を計画しています。婚礼事業において成長のチャンスはまだ残っており、私どもは未だ成長段階にあると考えています。

中長期的な事業計画と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、経営成績に応じた配当を実施していく方針です。引き続き、ご支援を賜りますようお願いします。

2023年10月期の取り組み①

茨城県水戸市の新規店舗についてです。2023年4月7日に無事開業しました。出店先の偕楽園は、みなさまもご存知と思いますが、石川県金沢氏の兼六園、岡山県岡山市の後楽園と並ぶ「日本三名園」の1つです。梅林が非常に壮観で、多くの観光客を集める日本屈指の名所です。

完成した水戸支店は、当初の想定以上にすばらしい施設となりました。20年以上、地域住民のみなさまに愛され、支持される、すばらしい施設であると確信しています。

立ち上がりは非常に順調です。水戸支店ではカフェやレストランを営業しており、ここでしか買えないオリジナルの水戸銘菓を明徳庵が開発し販売しています。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

2023年10月期の取り組み②

2023年3月23日に、愛知県名古屋市に2店舗目となるフォト施設を出店しました。名古屋市の人口は約232万人と大きな市場を有しており、名古屋駅から1駅、伏見駅から徒歩3分という駅近で、ロケーション撮影の人気スポットである名古屋城や徳川園等に車で10分から15分と好アクセスの立地です。今後のフォト施設の動向もぜひご期待ください。

2023年10月期の取り組み③

2023年3月25日に、佐賀県伊万里市に介護事業新規店舗を開業しました。伊万里市の小規模多機能型居宅介護事業所の公募に応募した結果、事業者として認定されたものです。既存施設である伊万里の店舗から車で5分ほどの場所にあり、人的リソースの利活用が図れることに加え、当社の介護事業の運営ノウハウが活かせると判断して出店を決定しました。

以上、決算説明を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。

ご挨拶

寺澤大輔氏:介護事業人事担当の寺澤でございます。人事における現況についてご説明します。2023年4月に新卒大学生148名が入社しました。

コロナ禍も明けつつある時期だったため、今回からは新入社員の研修を対面で行い、当社が大事にしている経営理念の説明やその浸透、またリーダーシップやマナーについての研修等も実施しています。

また、先ほどお伝えした九州・沖縄エリアの企業人気ランキングで、今年は1位に返り咲きました。さまざまな説明会等を駆使して、学生に対してのブランディングにもなったものと思っています。

2024年4月の採用に関しては、内定はほぼ済んだ状況です。やはり人財の確保は企業の命題であり、昨今は厳しい状況にある中、会社の総合力で採用活動を進めています。早いもので2025年卒の採用も始まり、現在、説明会などに出店している状況です。

教育についてご説明します。今後、マネジメント層の教育や若手の人財育成、抜擢人事を重要視しているため、人事部の企画として、リーダーシップと人財育成能力があり、管理能力も持つ20代前半のメンバーを抜擢し、実践型の研修を3ヶ月単位で行っています。

森田康寛氏:国内と海外の婚礼事業を担当しています、森田康寛と申します。私からインドネシアの海外婚礼事業の現況についてご説明します。

新型コロナウイルスの影響により、インドネシアでは政府から非常に厳しい規制が強いられました。インドネシアの披露宴におけるゲストの平均人数は約1,000人です。しかし、ゲストは30名までという非常に厳しい制限が出されました。

現在はその制限はすべて撤廃されていますが、政府は「このパンデミックはエンデミックだ」と宣言しています。一方、マスクの着用は義務化されていましたが、2日前にすべて撤廃され、現在は日常がほぼ戻っている状況です。

今期の業績については、まだ6割水準にあると思っています。一方で、来期については着々と受注が入っているため、業績は8割程度の水準まで回復すると見ています。今期はまだ黒字化は見込めていませんが、来期は確実に黒字化できるように取り組んでいきます。

田中慶彦氏(以下、田中):国内ウェディング事業営業責任者の田中でございます。国内ウェディング事業に関しては、新型コロナウイルスの5類移行に伴い、新規来館のお客さまと結婚式にご列席されるお客さまの人数が回復しています。

先ほど金子からもお話ししたとおり、今期は施行組数が創業以来最高になると想定しています。また、来期も今期以上の施行を目指し、現在、営業活動を行っているところです。下半期は、今期の業績拡大と人財育成、生産性の向上の3点を重点的かつ継続的に行えるよう、営業活動を行っていきます。

質疑応答:偕楽園(水戸支店)の受注件数について

質問者:受注件数は好調のようですが、この中で偕楽園(水戸支店)の受注は何件くらいありますか?

武曽:水戸支店では158件獲得しています。非常に順調に推移し、計画比46.3パーセント増となりました。水戸支店は立地・建物ともにすばらしい施設です。ぜひ期待していただければと思います。

質疑応答:フォト事業の黒字化について

質問者:フォト事業の黒字化はいつ頃を予定していますか?

武曽:フォト事業の黒字化については、2024年10月期を想定しています。今年は名古屋支店をオープンし、2店舗体制となります。事業基盤の構築も進んでいるため、来期は黒字化できるように取り組んでいきます。

質疑応答:2023年10月期第3四半期の施行件数の減少理由について

質問者:四半期ごとの施行件数について、2023年10月期第3四半期が前年同期比で若干減少する予定である理由を教えてください。

田中:昨年に関しては、新型コロナウイルスの影響により、上半期に予約されていたお客さまが第3四半期、第4四半期に延期するケースが多くありました。そのため、昨年の第3四半期と比較し、今期の第3四半期は30件ほど減少しています。延期の影響で昨年の件数が膨らんだことが実態です。

金子氏よりご挨拶

金子:本日はお忙しい中ご参加いただき、ありがとうございます。懸案だった新型コロナウイルスも収束が見え、我々の事業はさらなる成長が期待できると考えています。

日本の国内事業、そして海外のインドネシア事業は今からが本番です。成長と発展を考えつつ、一歩ずつ着実にPDCAを回し、5W2Hでお客さまに喜ばれるものを提供していきたいと考えています。

今年はAmbihoneの名古屋市への出店とアイ・ケイ・ケイの水戸支店の出店を行いました。水戸支店は非常にすばらしい環境の中にあり、チャペルや披露宴会場、披露宴会場兼レストランからも広大な偕楽園が借景としてご覧いただけます。

偕楽園は水戸市の宝であり、茨城県の宝であり、そして日本の宝だと思っています。そのようなすばらしいところに出店し、茨城県民、水戸市民のみなさまに本当に喜んでいただけるサービスとおもてなしをきちんと提供していこうと思っています。

おかげさまで店舗数は20店舗となりました。当社子会社、海外事業とも力を合わせ、今後もステークホルダーのみなさまやご縁ある人々の笑顔と幸せのために行動し、挑戦していきます。みなさまに「その地域にあってよかったな」と思っていただけるようなおもてなしといろいろなものを提供していきます。

今後もみなさまのご支援・ご鞭撻を賜りながら、一歩一歩成長・発展していきたいと思っていますので、今後もご支援・ご注目をよろしくお願いします。みなさまに「一歩一歩成長している」と言われるように、鋭意努力しながら運営していきます。

本日は大変お忙しい中、アイ・ケイ・ケイホールディングスの決算説明会にご参加いただき、あらためて感謝申し上げます。ありがとうございました。

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