英会話で注意したい、日本人が間違えやすい発音と表現
2023年6月14日 16:00
今回は、特に日本人が英会話で犯しやすい間違いをいくつか紹介する。何気ない発音や日本語での考え方のため、ついつい間違いやすいものだが、誤解を招くこともあるので注意しよう。
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■「can」の発音
まず、助動詞「can」の発音からだ。「can」の使い方は多くの人が理解しているが、その発音が正しくできていない人は少なくない。
よくある間違いが、「can」を「キャン」と発音してしまう例だ。発音記号で表すと「/kæn/」に近い発音になることが多いのだが、実際は、肯定文において「can」を「/kæn/」とは基本的に発音しない。
そうではなく、「/kn/」と弱く発音し、後に続く動詞にアクセントを置いて発音するのだ。「I can go」なら「/aɪ kn goʊ/」が正しい。
「/kn/」をカタカナで無理に表せば「クン」となるが、日本語で「クン」と覚えると、「kun」と母音が混じってしまうことが多いので注意しよう。
ただし、肯定文でも「can」を「/kæn/」と発音することがある。それは「can」を、つまり、できるということを強調する場合だ。
たとえば、「He can't speak English, but I can.」の場合、英語が話せない彼に対して、私は話せるということを強調している。このような場合のみ「can」を「/kæn/」と発音し、それ以外の肯定文では弱く「/kn/」と発音することを心がけると、聞き間違えられることが少なくなるだろう。
■Congratulations
「Congratulations」と言うと「おめでとう」だが、日本語で「おめでとう」という場面すべてに「Congratulations」が当てはまるわけではない。よくある間違いの例が、「誕生日おめでとう」の意味で「Congratulations」と言ってしまうことだ。
「Congratulations」は基本的に、その言葉をかける相手が、自らの努力によって成果や偉業を成し遂げたときにかける言葉である。だから、「I got the job.」や「I passed my exam.」などに「Congratulations!」はふさわしいが、誕生日というだけで当人が何もしていない場合には適切でないのだ。
では、「Hey, it's my birthday today.」などと言われたときには、どのように返答するのが正しいのか。答えは簡単である。「Happy birthday!」こそがふさわしい。メッセージカードなどでもう少しフォーマルな表現を使いたい場合は、「Many happy returns」という表現も覚えておくとよい。
■There are 5 of us
レストランなどで尋ねられる「何名様ですか?」に対して、英語で何と答えればよいだろうか。日本語なら簡単に「5人です」と言えるが、その感覚で「We are 5.」と言ってしまわないように気をつけよう。
「We are 5.」では「私たちは5歳です」の意味になってしまう。5人いると言いたい場合は、「There are 5 of us.」という言い方が正しい。同様に、8人なら「There are 8 of us.」、過去のことなら「There were 8 of us.」のようになる。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)