米食品医薬品局、ヤンセン製新型コロナワクチンへの緊急使用許可を取り消し
2023年6月11日 16:51
米食品医薬品局 (FDA) がヤンセンバイオテック (J&J) の求めに応じ、同社の COVID-19 に対する緊急使用許可 (EUA) を取り消したそうだ(FDA のヤンセン COVID-19 ワクチン情報、Ars Technica の記事、FDA から ヤンセンへの書状: PDF)。
ヤンセン は 5 月 22 日、米政府が購入した同社製 COVID-19 ワクチンがすべて使用期限切れになったこと、米国で新たな需要がないこと、同社が新たな変異株に対応する更新を行う計画もないことを挙げ、自主的な EUA 取り下げを FDA に申請したという。これを受けて FDA は 6 月 1 日付で EUA を取り消し、既に EUA のリストからも削除されている。
ヤンセンの COVID-19 ワクチンはファイザー-バイオンテックとモデルナに続き、2021 年 2 月 27 日に EUA が発行された。しかし、先行する 2 社のワクチンがそれぞれ「Comirnaty」「Spikevax」として正式認可されたのに対し、ヤンセンは他の認可されたワクチンが利用できない場合などの使用にとどまっていた。