大阪・堂島浜でホテルとタワマンの大規模複合開発、三井不動産グループが着工
2023年6月2日 08:04
三井不動産グループの三井不動産、三井不動産レジデンシャル、三井不動産ホテルマネジメントは、大阪市北区堂島浜でホテルと分譲タワーマンションの大規模複合開発に着工した。ホテルと分譲マンションの複合開発は三井不動産グループ初で、高さ161メートルの超高層建築物。施設の完成とホテルの開業は2027年春を目指している。
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複合開発の事業名は「大阪市北区堂島浜二丁目計画(仮称)」。堂島川に面した約5,800平方メートルの敷地に鉄筋コンクリート地下1階、地上40階建ての高層棟、鉄筋コンクリート一部鉄骨地下1階、地上4階建ての低層棟、鉄骨一部鉄筋コンクリート2階建てのアネックス棟の計3棟を建設する。延べ床面積は3棟合計で約7.5万平方メートルとなる。
ホテルは大阪市内を一望できる高層棟の25~31階に入る。平均面積30平方メートルを超す220の客室と、テラスを備えたレストラン、バー、フィットネスジム、宿泊者専用のゲストラウンジなどを備える。三井不動産ホテルマネジメントが「三井ガーデンホテルズ」のプレミアシリーズとして運営する。
分譲マンションはホテル以外の区画のほとんどを占める。間取りは1LDKから3LDKの513戸。エントランスホールにコンシェルジュを配置するほか、ラウンジ、ライブラリーサロン、コミュニティホールを備える。アネックス棟には入居者の憩いの場所を設置。飲食店舗の出店も計画している。
堂島地区は江戸時代から「天下の台所」と呼ばれて諸大名の蔵屋敷が並び、大阪の発展を牽引してきた。JR大阪駅や阪急電鉄、阪神電鉄の大阪梅田駅から歩いて10分余り、大阪市役所や大阪メトロ、京阪電鉄の淀屋橋駅からも徒歩10分ほどに位置する。(記事:高田泰・記事一覧を見る)