慣れる?過去の習慣?「used to」を使った3つの表現の覚え方
2023年5月20日 09:35
「used to」、「get used to」、そして「be used to」の3つの表現は、英語で頻繁に使用される表現だ。だが形は似ているが、意味の違いを理解するのは少々ややこしいかもしれない。そこで、これらの表現の違いを解説するとともに、それぞれの使い方を例文を交えながら説明してみよう。
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■used to
「used to」は過去の習慣や状態を表す。
・He used to have a beautiful wife.(彼は美しい妻がいた)
・He used to be happy.(彼は幸せだった)
上記のように、具体的な過去の状況や状態を述べるときに使う。今はそうではないけれど、過去にはそうだったということを示すために用いるのだ。
■get used to
「get used to」は新しい習慣に適応する過程を示す。
・I got used to eating at 3pm.(午後3時に食事をすることに慣れた)
・I got used to speaking English to everybody.(誰に対しても英語を話すことに慣れた)
上記のように、新しい状況になじんでいく過程、つまり、順応過程を示す表現と言えるだろう。
■be used to
最後に「be used to」だ。これは「get used to」の結果、つまり順応過程を終え、今はすでに何かに慣れている状態を表す。
・I was used to waking up at 5am.(私は5時に起きることに慣れていた)
・I am used to eating lunch at 3pm.(午後3時にランチを食べることに慣れている)
■時間軸で理解しよう
まとめると、「used to」、「get used to」、「be used to」は、それぞれ時間軸に沿った3つの異なる状況を表現するために用いられる。たとえば、コーヒーしか飲まなかった外国人が日本に来て、お茶を飲む生活に切り替えた例を考えてみよう。
彼は以前コーヒーを飲むことが習慣だったから、「used to」を使って「He used to drink coffee.」と言える。その彼が日本に来た当初はお茶に慣れていなかったので、その習慣に適応するのに戸惑った場合、「get used to」を使って「It was difficult for him to get used to drinking tea.」などと言えるだろう。
そんな彼も今ではお茶を飲むことがすっかり習慣になったので、「be used to」を使って「He is now used to drinking tea.」と表現できるのだ。
このように、これら3つの表現は、「過去の習慣」、「新しいことに慣れる過程」、そして「すでに慣れている状態」という時間軸上の異なる状況を表すために使われる。セットで覚えておくと理解しやすいだろう。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)