ミームコインブーム再来か!?
2023年5月19日 17:01
●仮想通貨ペペコインが7000%上昇
4月16日にデビューした仮想通貨(暗号資産)ペペコイン(PEPE)が、5月5日までのわずか数週間で7000%上昇し、時価総額も18億ドルにまで膨らんだ。
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その後ピークから半額以上も下落はしたが、ミームコインの中ではドージコイン、シバイヌに続く時価総額を誇る。
PEPEはカエルのキャラクター「ペペザフロッグ」をモチーフにした、ドージコインと同様の遊び心から生まれた仮想通貨である。
一獲千金を狙った投資家が再びミームコインへ投資するのだろうか?
●ミームコインとは?過去にも急騰する場面も
ミームコインは、SNSなどのインターネット上で広まったミーム(ジョーク)に影響を受けた仮想通貨を指す。
同様の意味でミーム株もあり、2020年末にはインターネット上の噂からヘッジファンドの空売りに対抗して、ゲームストップ株が買われて急上昇するという現象もあった。
2021年には個人投資家間の掲示板でミームコインがブームとなり、イーロン・マスク氏がドージコインについてTwitterで投稿したことがきっかけで、注目を浴びるようになった。
現状、ミームコイン自体には価値がなく、投機目的以外に使われることはない。
●ブームで終わるのか?投資対象としての価値は?
PEPEのウェブサイトでも娯楽目的限定で実用性は全くないとしており、将来性も期待できるわけではない。
同じ仮想通貨のビットコインは2023年に入り、SVBショックでも上昇を続けてきたが、4月の中旬に上昇が止まった。上昇が止まったタイミングでPEPEが買われた。
一連の米国の金融危機は収まっておらず、FRBの利上げ終了のタイミングが不透明な中、仮想通貨が買われる条件が揃っている。
だが実体のないPEPEのようなミームコインが買われることは、投機でしかない。
今回はバイナンスなどの大手取引所が取り扱いを開始したことで、取引量が増えて価格も急騰したと言われている。
しばらくは第2のPEPEを探して、ミームコインが買われることもあるだろうが、値動きが激しく、投資としては警戒した方がいいだろう。
米国株が再び上昇したり、FRBがさらなる利上げに動くとなれば、ブームが終焉する可能性も高い。(記事:森泰隆・記事一覧を見る)