資生堂が出直り強める、純利益97%増など好感、脱コロナの需要回復好調の見方

2023年5月15日 12:19

■信用取引倍率0.5倍台、需給動向にも注目が

 資生堂<4911>(東証プライム)は5月15日、出直りを強めて始まり、取引開始後は4%高の6818円(258円高)まで上げ、約2週間ぶりに6800円台を回復し、年初来の高値6978円(2023年5月2日)に向けて出直っている。12日の15時に発表した第1四半期連結決算(2023年1~3月、IFRS)のコア営業利益が前年同期の2.9倍の125.32億円となるなどで好感買いが先行している。信用取引倍率は0.5倍台のため売り建て投資が多いと見られ、この決算を見て売り建て筋がどのように動くかも注目されている。

 親会社の所有者に帰属する四半期利益は同97.3%増の86.80億円となった。全体に業績回復の速度を強める内容となり、脱コロナの動きとともに需要の回復が進む様子に手応えが感じられるとの見方が出ている。12月通期の予想は全体に据え置いた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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