27日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で7日ぶり反発、平安保険はストップ高
2023年4月27日 16:49
*16:49JST 27日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で7日ぶり反発、平安保険はストップ高
27日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比21.78ポイント(0.67%)高の3285.89ポイントと7日ぶりに反発した。
自律反発狙いの買いが優勢となる流れ。上海総合指数は前日まで6日続落し、約1カ月ぶりの安値水準に低迷していた。また主要企業の決算報告が進む中、好業績銘柄が物色され相場を支えている。米中対立激化の警戒感などで指数は弱含む場面がみられたものの、中盤から上昇の勢いを増した。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、保険の上げが目立つ。中国平安保険(601318/SH)がストップ(10.0%)高、新華人寿保険(601336/SH)が6.9%高、中国人寿保険(601628/SH)が6.4%高で引けた。中国平安保険が報告した1〜3月期決算では、純利益が前年同期比で18.9%増加し、新契約価値はプラスに転換している。
医薬品株も高い。上海医薬集団(601607/SH)が4.5%、広州白雲山医薬集団(600332/SH)が4.4%、北京同仁堂(600085/SH)が2.9%、人福医薬集団(600079/SH)が2.7%ずつ上昇した。消費関連株、公益株、証券株、空運株、素材株の一角なども買われている。
半面、ITハイテク株は急落。スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)とインターネット・セキュリティーの三六零安全科技(601360/SH)がそろってストップ(10.0%)安、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が4.7%安、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が3.3%安で取引を終えた。エネルギー株、不動産株、銀行株の一角も売られている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.06ポイント(0.02%)高の292.37ポイント、深センB株指数が0.99ポイント(0.08%)安の1166.60ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》