そごう千葉店が全館改装へ、約10年ぶり ジュンヌ館は夏で一時閉館

2023年4月21日 16:46

 千葉市のそごう千葉店(中央区新町)が、約10年ぶりとなる全館の改装工事に入る。グランドオープンは2024年の予定。本館は営業を続けながら段階的に改装を進めるが、別館のジュンヌ館は今夏で一時閉館して全面的に見直す。

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 改装のコンセプトは「千葉の魅力を再発見できる百貨店」。利用客がほしいものがそろう百貨店を目指すと同時に、地域に根差した交流拠点にするとしているが、誘致する店舗など具体的な内容は明らかにしていない。

 そごう千葉店は「千葉そごう」として1967年に開店。地下1階、地上10階建ての本館約5万9,000平方メートル、地下1階から地上4階を売り場とするジュンヌ館約1万6,000平方メートルの売り場面積で営業している。JR千葉駅に隣接する京成千葉駅前にあり、中心市街地の核店舗の役割を果たしてきた。全館改装は2014年以来となる。

 千葉そごうを運営するそごう・西武は長引く経営不振から、徳島県徳島市のそごう徳島店など地方店舗の相次ぐ閉鎖に追い込まれた。このため、そごう・西武を傘下に収めるセブン&アイ・ホールディングスは、主力のコンビニエンス事業に経営資源を集中するとして、そごう・西武の全株式を米投資ファンド「フォートレス・インベストメント・グループ」に売却する方針を決めている。

 しかし、2月1日としていた売却日を関係者との調整の遅れなどを理由に2度にわたって延期。セブン&アイ・ホールディングスの株主が売却中止を求めて提訴し、そごう・西武の労働組合が売却に反対する署名活動を展開するなど、混乱が続いている。米ファンドが家電量販店の「ヨドバシカメラ」を首都圏の主力店に出店させる計画を持つことも、雇用維持への不安を高め、労組の抵抗を激化させている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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