NYの視点:3月PPIもインフレ鈍化傾向を証明もFRBは年内高金利維持か

2023年4月14日 07:34

*07:34JST NYの視点:3月PPIもインフレ鈍化傾向を証明もFRBは年内高金利維持か
米労働省が発表した3月生産者物価指数(PPI)は前月比-0.5%と、予想外に昨年12月来のマイナスとなった。パンデミックによる経済封鎖直後の20年4月来で最低。前年比では+2.7%と、伸びは9カ月連続で鈍化し、21年1月来で最小となった。ただ、2月分は+4.6%から+4.9%へ上方修正された。変動の激しい食品やエネルギーを除いたコア指数は前月比-0.1%と予想外に20年4月来のマイナスとなった。ただ、2月分は+0.2%へ0.0%から上方修正された。前年比では+3.4%と、21年3月来で最小の伸び。2月分は+4.8%へ+4.4%から上方修正された。

短期金融市場は5月連邦公開市場委員会(FOMC)であと一回25BPの利上げ後、年内の利下げを織り込んだ。ただ、前月分が上方修正されており、インフレを巡る不透明感が依然強い。現状で、FRBは計画通り、高水準の金利を長期にわたり維持することを進める可能性が強い。《CS》

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