映画『ミッシング』主演・石原さとみが娘の失踪と“情報社会”に翻弄される母親役に、監督は吉田恵輔
2023年4月7日 11:12
映画『ミッシング』が2024年に全国公開される。監督は吉田恵輔。主演は石原さとみ。
■娘の失踪事件と“情報の荒波”に翻弄される母親の物語
映画『ミッシング』は、娘を持つ母親が主人公の物語。娘の失踪事件をきっかけに、情報の荒波に巻き込まれ翻弄されていく母の姿を描いていく。事件をきっかけに崩壊する「日常」や、辛く悲しい現実に直面する母親とその家族たち、事件を「題材」として扱い、視聴率を獲るために「偏向報道」に舵を切るマスメディアの姿、野次馬的な心無い言葉が満ち溢れる現代社会の闇を鋭く映し出す、社会派エンターテインメントだ。
■主演は石原さとみ、母親役に
主演の石原さとみは、娘が行方不明になってしまう母親の沙織里役を演じる。自身も2022年の出産を経て母となり、映画『ミッシング』が妊娠・出産後初の映画撮影となった。また、石原さとみは「吉田恵輔監督と一緒に仕事がしたい」と直談判したことがあると明かしており、直談判後6年の歳月を経てタッグが実現したという。
主人公・沙織里…石原さとみ
娘を持つ母親。娘が突如失踪してしまい、情報の荒波に巻き込まれる。娘が行方不明になった当時、好きなアイドルのライブに足を運んでいたことや、茶髪メッシュを入れた髪型ゆえにネット上で「ライブ狂いで育児放棄の母」という誹謗中傷を受ける。有力な情報がないまま時間が過ぎていくも、夫との温度差やマスコミの態度に翻弄される。
■監督は吉田恵輔、スターサンズと3度目のタッグ
監督・脚本を務めるのは吉田恵輔。『ヒメアノ〜ル』や『愛しのアイリーン』、『犬猿』、『空白』など、衝撃的で想像力を刺激する作品を発表し続ける吉田が、『ミッシング』では現代社会の“狂った”闇の側面をリアルにえぐり出していく。「執筆中に何度も手を止めた」「自身のキャリア史上、最も覚悟をもって挑んだ」という、衝撃のオリジナル脚本に注目だ。尚、企画はスターサンズが手がけ、『愛しのアイリーン』『空白』に続く、3度目のタッグを組む。
■石原さとみ、吉田恵輔のコメント
石原さとみ(主演)コメント
6年前、吉田監督に、どんな役でもいいから一緒に仕事がしたい、と直談判しに行きました。 そこから数年後、この作品の連絡を頂き、嬉しさのあまり叫びました。 妊娠出産を経て、ついに憧れの吉田組で1年9か月ぶりのお芝居を今しています。我が子という自分の命よりも大切な存在を知った今、この役柄は本当に辛く苦しく精神が削られます。ですが、今の私だからこそ、できる役です。大きな覚悟を持って最後まで沙織里を生きていきます。
吉田恵輔(脚本・監督)コメント
本作は自分のキャリアの中で最も覚悟のいる作品になります。 執筆中から何度も手を止めてしまうほど、辛く苦しい現実を描きました。主演の石原さんを筆頭にキャスト達はメンタルが削られる芝居の連続だと思います。しかし、どんな状況でも前に進む強さ、他者への想像力や共感。人間の愚かしくも美しい瞬間を撮影できたら幸いです。どうか我々の覚悟が皆様に届きますように。
■映画『ミッシング』あらすじ
とある街で起きた少女の行方不明事件。あらゆる手を尽くして娘を探すも、有力な情報も手掛かりも無いまま既に3ヶ月が経っていた。娘が行方不明になった時、母・沙織里がアイドルのライブに行っていたことや、風貌ゆえに、ネット上で誹謗中傷の投稿がなされ、苛立ちを募らせていく。さらに日が経つにつれ、徐々に冷静になっていく夫との温度差を感じ始め、夫婦喧嘩が絶えなくなっていく。事件発生当初こそメディアも大きく取り上げ注目を集めていたが、時間が過ぎるほど世間も興味を失っていき、マスコミの関心も薄れていく。そんな中、地元のテレビ局だけは奔走する沙織里の取材を続けていた。
【詳細】
映画『ミッシング』
公開時期:2024年
出演:石原さとみ
脚本・監督:吉田恵輔
※吉田恵輔の「吉」はつちよし。
製作幹事:WOWOW
企画:スターサンズ
制作プロダクション:SS 工房
配給:ワーナー・ブラザース映画