2月外食市場規模は2506億円、15カ月連続で前年上回る 居酒屋の大幅回復続く
2023年3月31日 09:25
ホットペッパーグルメ外食総研が2月の外食市場規模を発表し、居酒屋業態など飲酒主体の業態を中心に前年同月を上回る状態が続いていることが分かった。
【前月は】1月外食市場規模は2605億円、14カ月連続でプラス 全16業態が前年上回る
■外食市場は15カ月連続で前年上回る
30日、ホットペッパーグルメ外食総研が2023年1月の外食市場調査を発表した。2023年2月の外食市場規模は前年同月比903億円増の2,506億円となり、15カ月連続で前年同月を上回った。
個別の指数では、外食実施率は同12.0ポイント増の64.5%。外食頻度は同0.34回増の3.58回、外食単価は同401円増の2,729円。14カ月連続で3指数全て前年同月を上回った。
圏域別の市場規模は首都圏が同575億円増の1,564億円。関西圏が同239億円増の654億円、東海圏が同90億円増の288億円となり、2カ月ぶりに3地域とも前年を上回った。
■外食実施率が男女ともにプラス続く
外食実施率は1月に続いて男女ともに全ての年齢層で前年同月を上回る。その中でも20代女性(外食実施率:74.0%、前年同月比:12.8ポイント増、以下同じ)、30代男性(70.9%、12.3ポイント増)、50代女性(58.4%、15.4ポイント増)、60代男性(63.6%、17.3ポイント増)、60代女性(60.6%、12.4ポイント増)が伸びている。
外食単価は30代男性(外食単価:2,626円、前年同月比:33円減、以下同じ)のみ前年同月を下回った。前年を上回った層の中では、20代男性(2,676円、546円増)、30代男性(2,616円、532円増)、60代男性(3,414円、830円増)が大きく伸びている。
■居酒屋など15業態で前年上回る
業態別市場規模は16業態中15業態で前年を上回った。唯一、カラオケボックスが市場規模5億円と前年並みに留まっている。
前年を上回った業態の中では、和食料理店(市場規模:384億円、前年同月比:112億円増、以下同じ)、中華料理店(177億円、73億円増)、フレンチ・イタリアン料理店(216億円、77億円増)、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(279億円、54億円増)、居酒屋(470億円、259億円増)で比較的伸びが大きかった。さらに、レストラン・食堂・ダイニング・洋食店が2019年比108.3%、アジアン料理店が同107.2%と新型コロナ前を上回っている。
業態合計では、食事主体が前年同月比45.8%増、軽食主体が同29.3%増、飲酒主体が同107.4%増となり、飲酒業態の回復が引き続き大きかった。(記事:県田勢・記事一覧を見る)