未来を表す英語! ニュアンスで使い分けたい「will」と「be going to」
2023年3月31日 09:31
英語で未来を表すには、おもに助動詞「will」を使う方法と、「be going to」を使う方法がある。現在形や現在進行形で未来のことを述べることもあるが、今回は「will」と「be going to」の使い分けに注目したい。中学や高校ではあまり詳しく学ばないかもしれないが、実はこれら2つにはかなりはっきりとしたニュアンスの違いがあるのだ。
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■「will」はその場で決めたこと
「will」は未来を表す際にさまざまなケースで用いられるが、基本ニュアンスとして覚えておきたいのが「話している最中に決めたこと」である点だ。誰かとの会話中に思いついて、「今後こうしようと思う」などと言いたいときに「will」を使う。
たとえば、友だちにうちで映画でも見ないかと誘われたとしよう。その際、「じゃあ、何か飲み物でも持っていくよ」と答えるなら、「I will bring some drinks.」と言う。飲み物を持っていくと決めたのは会話中だから、「be going to」ではなくて「will」を使うのだ。
店で注文するときも「will」を使う。店員に「What do yo want?」と聞かれ、たとえばバニラアイスが欲しい場合は、「I will have a vanilla ice cream.」となる。店員に注文を聞かれ「どれにしようかな?」と考えた結果、「バニラアイスにしよう」と決断したわけだ。前日から「明日はバニラアイスを食べるぞ」と決めていたのではなく、その場で決めたから「will」を使うのである。
■「be going to」は前から意図していたこと
それに対して、「be going to」は以前から意図していたことを表す。
先のアイスクリームの例を使うなら、アイスが出てくる前に友だちが来て「What did you order?」と聞かれたとしよう。この場合、「I’m going to have a vanilla ice cream.」となる。
なぜなら、友だちに聞かれた時点でバニラアイスにしようと決めたのではなく、それ以前から意図していたことになるからだ。それが数分先のことであれ遠い将来のことであれ、ある時点が来たらこうしようと意図していることは「be going to」を使って表現するのである。
■根拠の有無でも変わる
では、次の2つにはどんな違いがあるだろうか。
・I think it’s going to rain.
・I think it will rain.
どちらも文法的には正しいし、「雨が降ると思う」と未来のことを言っている点も同じだ。ただ、シチュエーションによってどちらが適しているかが変わる。
そうなることの明らかな根拠がある場合、「be going to」を使う。この例文なら、たとえば空が雲で覆われ今にも雨が降り出しそうなことが明らかな場合である。それに対して「will」には根拠がない。たとえば現在快晴で雨など降りそうにないのに、なんとなくそう思っただけという場合、「I think it will rain.」と言うのである。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)