SNSに有料化の時代到来でどうなる!?
2023年2月21日 16:56
●Twitterに続き、メタも有料サービス?
Facebookなどを運営する米SNS大手メタ・プラットフォームズは19日、月額制のサブスクリプションサービスを試験的に導入することを発表したと、ロイター通信などが報じている。
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まずはオーストラリアとニュージーランドから導入され、他地域に拡大する予定だ。FacebookにもInstagramにも導入される。
イーロン・マスク氏が買収したTwitterでは、2022年11月からサブスクリプションの有料サービス「Blue(ブルー)」を開始している。
SNSは広告収入があるため、無料であることが当たり前だったが、今後も追随する企業が出てくるのだろうか?SNSはどのように変わっていくのだろうか?
●有料化のメリット
Twitter Blueは、アプリで月額1380円、ブラウザなら月額980円となっている。今まで有名人・著名人に限られていた認証バッジが、一般の人にも拡大されている。
メリットとしては、認証マークやセキュリティの強化だけでなく、広告を半減できることや投稿後一定時間内の編集が可能なこと、長編動画のアップロードが可能なことなどがある。
今回のメタのサービスは、Twitter Blue同様に認証マークを得ることができる。
CEOのザッカーバーグ氏は、セキュリティと信頼性を高められるとしている。具体的にはなりすまし防止、投稿が他のユーザーに見られやすくなるなどがある。
●有料化が当たり前になるのか?
有料化の先駆けだったTwitter Blueが成功したかどうかはまだ判断がしづらい。しかし、メタが有料化に追随したということは、他のSNSも新たに追随する可能性は大いにある。
だが全利用者が有料化になるかと言えば、まだ実際のところはわからない。Twitterが有料化されれば他の無料SNSに乗り換えるという意見も多く、慎重にならざるを得ないだろう。
ただ、Twitterもメタもパンデミック後の反動、景気悪化による広告の落ち込みに苦しめられている。
SNSで顧客のビッグデータを梃にして、広告収入を得るという手法で利益を上げるというビジネスモデルは批判もあり、限界もある。
有料化は単なる苦肉の策であるのか、今後顧客離れが起きないようなサービスの充実によって、有料化が受け入れられるかは、長いスパンでの見極めが必要だろう。(記事:森泰隆・記事一覧を見る)