12月の外食市場規模は3015億円、13カ月連続でプラス 外食単価は初の3000円超え
2023年2月3日 08:21
ホットペッパーグルメ外食総研が2022年12月の外食市場規模を発表し、新型コロナの感染拡大があったものの、居酒屋業態などを中心に堅調に回復していることが分かった。
【前月は】11月の外食市場規模は2479億円、12カ月連続でプラス 伸びは鈍化
■外食市場は13カ月連続で前年上回る
2日、ホットペッパーグルメ外食総研が2022年12月の外食市場調査を発表した。12月の外食市場規模は前年同月比200億円増の3,015億円となり、13カ月連続で前年同月を上回った。
個別の指数を見ると、外食実施率は同2.5ポイント増の66.4%、外食頻度は同0.01回増の3.72回、外食単価は同132円増の3,063円。12カ月連続で3指数全てが前年を上回っており、外食単価の3,000円超えは、調査開始となる2012年以来初めて。
圏域別の市場規模は、首都圏が同130億円増の1,819億円、関西圏が同85億円増の877億円、東海圏が同15億円減の319億円。東海のみ前年割れだった。
■外食単価が中年男女で大幅プラス
外食実施率は男女ともに多くの年齢層で前年同月を上回った。その中でも20代男性(外食実施率:73.8%、前年同月比:5.3ポイント増、以下同じ)、40代女性(62.5%、5.5ポイント増)、50代男性(67.3%、6.4ポイント増)で伸びている。
反対に20代女性(70.3%、4.2ポイント減)、30代男性(69.5%、1.3ポイント減)、60代男性(64.6%、0.1ポイント減)の3つの層が前年を下回った。
実施率と同様に外食単価も多くの年齢層で伸びている。中でも30代男性(外食単価:3,036円、前年同月比:251円増、以下同じ)、30代女性(3,129円、134円増)、40代男性(2,959円、289円増)、50代男性(3,301円、216円増)、50代女性(3,341円、214円増)、60代男性(3,767円、285円増)が伸びている。
反対に20代男性(2,539円、98円減)、20代女性(2,810円、65円減)、60代女性(2,993円、22円減)の3つの層で前年を下回った。
■年末需要で居酒屋が大幅増
業態別市場規模は、16業態中13業態で前年を上回った。比較的大きく伸びた業態は、レストラン・食堂・ダイニング・洋食店(185億円、34億円増)、フレンチ・イタリアン料理店(301億円、21億円増)、居酒屋(611億円、68億円増)、スナック・ナイトクラブ・キャバレー(70億円、16億円減)など。
前年を下回ったのは、和食料理店(454億円、26億円減)、ファミリーレストラン・回転すし等(187億円、4億円減)の2業態。牛丼、カレー等、一品もの専売業態(同24億円)は前年同月比変わらずだった。(記事:県田勢・記事一覧を見る)