渋谷二丁目西地区に再開発組合、渋谷エリア最大の再開発が2025年度着工へ
2023年2月1日 08:22
東京都渋谷区の渋谷二丁目西地区再開発で、再開発組合が設立総会を開いて正式にスタートした。組合員の東京建物、都市再生機構が明らかにした。再開発計画は東京圏国家戦略特別区域の特定事業に認定され、付帯の任意建て替え事業を含めた延べ床面積32万平方メートル余りは渋谷エリアの再開発で最大。2025年度に着工し、2029年度の完成を目指す。
【こちらも】渋谷・道玄坂の複合再開発、権利変換計画を都が認可 2023年度着工へ
渋谷二丁目の再開発プロジェクトは、名称が「Shibuya REGENERATION Project」。渋谷二丁目西地区市街地再開発組合が進めるA街区、B街区と、東京建物などが事業主体となって進める任意の共同建て替え事業のC街区で構成される。プロジェクト全体の敷地面積は約1万8,800平方メートル、延べ床面積は約32万2,200平方メートルに及ぶ。
A街区は地下1階、地上5階建て延べ約4,200平方メートルで、店舗が入居する。B街区は地下4階、地上41階建て延べ約25万5,000平方メートル。高さ208メートルの高層ビルにオフィス、店舗、ホテル、人材育成拠点、高速バスや空港リムジンバス、観光バスのターミナルが入る。C街区は地下2階、地上41階建て延べ約6万3,000平方メートルで、共同住宅になる。
同時に、3つの街区をつなぐデッキを設置し、渋谷駅から周辺へ延びる歩行者ネットワークを整備。区道931号線の改良や、宮益坂の新たなにぎわいの核となる上空広場も設ける。
人材育成拠点では新時代を牽引する高度人材のSTEAM人材を育てる。加えて外国人の短期滞在の受け入れ先となる宿泊施設、中長期滞在の需要を満たす国際水準の居住施設を設け、東京都の国際競争力強化に結びつく都市機能を導入する。2024年度中に権利変換計画の認可を受け、2025年度の着工を目指している。(記事:高田泰・記事一覧を見る)