スズキ、新たな成長戦略発表 3現主義でバッテリーEV車や二輪車を投入

2023年1月30日 16:29

 スズキは26日、2030年度に向けた新たな成長戦略を発表した。主要事業を展開している日本、欧州、インドを核にして事業を展開する。

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■成長戦略の骨子

 スズキは成長戦略に関して、顧客の立場になった製品およびサービス構築と、進出国などとともに成長するという解決策をあてはめながら進めていく方針だ。

 ものづくりの根幹を「小・少・軽・短・美」とし、柔軟さ、素早さ、チャレンジ精神を持った「中小企業型経営」に、机上の空論では無く「現場・現物・現実」の3現主義をモットーに行動するとしている。

 カーボンニュートラルの実現に加え、インドやASEAN、アフリカといった新興国の成長へも貢献を目指す。

■今後の製品展開

 四輪車では、国内向けとして今年度に発売予定の軽商用バッテリーEV車を皮切りに、小型SUVや軽乗用車など計6車種を展開。これらの小型車や軽自動車には新型ハイブリッドシステムを投入する。2030年度までに、バッテリーEV車の比率を20%にする目標だ。

 欧州向けは、来年度よりバッテリーEV車を投入し、そこから計5車種を投入。SUV、Bセグメントに力を入れ、規制が厳しい欧州ではバッテリーEV車の比率を80%にまで引き上げる。

 インドも来年度にバッテリーEV車を投入し、日本と同じく6車種を展開する予定。継続投入としてさまざまな燃料を採用したモデルを引き続き展開する。

 二輪車の分野では、来年度にバッテリーEV車を投入後、2030年度までに5車種を展開する予定。また、船外機および電動モビリティもさまざまなニーズや新市場に向けて挑戦していくという。

■カーボンニュートラルの実現に向けて

 カーボンニュートラルの実現に向けては、スマートファクトリー創造ということで、徹底的な無駄の排除を行う。国内工場では塗装工場での二酸化炭素の排出量30%削減を目指す。インドでは、スズキ独自の取り組みとして、牛ふんを原料としたバイオガス燃料の製造や供給事業を行う予定としている。(記事:キーパー・記事一覧を見る

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