自動運航する船で水素作り陸上へ供給 商船三井のウインドハンタープロジェクト
2022年12月22日 09:10
商船三井が船内で海水から水素を製造し、自動運航するという船を開発中だという。風力と水素を活用したゼロエミッション事業『ウインドハンタープロジェクト』の一環として企画されたもので、洋上風エネルギーを利用する帆の技術と、この風エネルギーで造った水素による安定エネルギー活用技術を組み合わせたもの。脱炭素社会・水素社会の実現に向けた一歩を目指すとしている(商船三井リリース、佐世保でのヨット“ウインズ丸”による実証実験に成功、(完全版)ウインドハンタープロジェクト ~ 風力と水素を活用したゼロエミッション事業[動画]、乗りものニュース)。 商船三井はこの船を「動く水素生産プラント」と称しており、船内で海水と風力エネルギーを活用して水素を生み出し、陸上へ供給することを目的としているという。風の力で自動航行しながら、ポンプで組み上げた海水からつくった純水を電気分解することで水素を作り出してタンクに貯蔵。その貯蔵量が一定値を超えると、陸上への荷揚げ準備が始まるという仕様になっている。こうした流れに関しては全て自動でおこなわれるという。12月9日にはヨットを用いた実証実験に成功したと発表している。