米国の景気後退懸念 投資手法を考える

2022年12月21日 17:12

 米国は今、景気後退が懸念されている。その理由を見ていこう。

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■米国の景気後退理由

 1つ目は、利上げと景気後退局面の関係性だ。

 米国は直近の景気後退局面において、これまでその前に必ず大きな利上げを行っている。

 1つ目は2000年付近、ITバブル崩壊からイラク戦争につながる時期だ。2つ目は2008年付近、リーマンショック期。利上げをしてから、景気後退している。

 そして今まさに米国は利上げを実施している。これを考えたときに、景気後退局面が来ると誰もが思うだろう。

 過去の経験則からしたら、大体1年から2年すると景気後退がくると予想される。

 そして2つ目の理由、景気先行指数だ。

 この指数がそろそろ景気後退がきてもおかしくないという水準に来ている。

 景気先行指数とは、例えば企業の設備投資だ。これから景気が良くなりそうということであれば、設備投資をしてたくさん物を作れる状態にする。それにより連動する指数だ。

 つまり景気を先読みして動く指数のことだ。

 これ見ていくと、景気先行指数が大きく動く中で0を下回っているときは景気後退期に入っている。

 現在どうかというと、0を下回っているときにきている。この景気先行指数から見ても今後景気後退局面が来ると懸念されている。

■景気に連動する投資パフォーマンス

 ではこういう局面で、何を考えて投資をしないといけないのか。

 実際に株式に投資をするときに、景気がいいときと悪いとき。それぞれどんなパフォーマンスをするのか。ここを見ていく。

 景気拡大するときと後退するとき、実際に運用していって、どれぐらいのパフォーマンスの差がでるのか。3カ月、6カ月、1年、3年、5年と長期で見ていけば、景気後退局面の方が運用のプラスの幅が大きい。

 ではもう1つ勝率はどうか。3カ月6カ月という短期の投資では、景気拡大期に投資をした方が勝ちやすい。長期の投資の場合は後退期に投資を始めた方が成果はでやすい。

 このような形で見ていった際に景気後退局面が来ると懸念されているときは、短期ではなく長期で投資をしていく。こうすることでパフォーマンスは上がり勝率も上がってくると言える。

 下落局面もマイナスイメージではなくプラスに変えていく見方が重要である。

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