本格的な降雪シーズン到来を前に、車の備えは早めの準備を
2022年12月19日 16:53
本格的な降雪シーズンを前に、国土交通省高崎河川国道事務所は12月15日、群馬県みなかみ町の月夜野道路情報ターミナルに於いて、冬用タイヤの装着率調査を実施した。その結果、小型車の約3割、大型車の約1割で、冬用タイヤが未装着だったという。
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12月に入り、冬の足音が次第に近づいており、日本海側を中心に本格的な雪が降り始めている。北海道ではホワイトアウトも発生している。
毎年、冬に雪が降る地域では、大雪による立ち往生が問題になっている。特に雪のシーズンが始まる頃は、備えが不十分による立ち往生が多い。高崎河川国道事務所では、国道17号沿いにあるみなかみ町の月夜野道路情報ターミナルで、12月1日、8日、15日の計3回、冬用タイヤ装着率の調査を行っている。
調査によると、12月1日は、小型車の8割強、大型車では約3割近くが未装着であったが、次第に装着率が増え、15日の調査では小型車で3割、大型車でも1割程度まで未装着車が減ってきた。
とはいうものの、未装着車が1台でも走行しているときに大雪が降れば、たちまち危険な状態になり、事故の危険性が高くなる。雪道を走行したことがあればわかるが、夏用タイヤでの雪道走行は非常に危険だ。また最近は、SUVの4WD車が増えていることもあり、多少の雪なら走行できることから、雪道を侮ってしまう人も増えている。
雪道の危険な場所は、4WDで発進できたとしても止まれない。またハンドル操作も難しくなり、クルマがドライバーの意図する方向に進まなくなる。
このようなことから、雪道への備えはできるだけ早くしなければ、自分だけでなく周りの交通にも多大な影響を与えてしまう。
国交省では、備えあれば便利なものとして、タイヤチェーンや脱出用マット、長靴、軍手、ゴム手袋、スコップ、ウォッシャー液、バッテリーブースター、けん引ロープの携行をすすめている。
こういった情報を参考にして、必要な装備は早めに備えておこう。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る)