特別展「恐竜図鑑」兵庫県立美術館で、図鑑に登場した恐竜絵画&19世紀の復元画など約150点展示

2022年12月13日 11:53

 特別展「恐竜図鑑ー失われた世界の想像/創造」が、兵庫県立美術館にて、2023年3月4日(土)から5月14日(日)まで開催される。その後、5月31日(水)から7月22日(土)まで、上野の森美術館に巡回する。

■恐竜発見時から現代に至るまでの“恐竜絵画”

 19世紀に恐竜が化石を通して「発見」されて以降、生で見ることはもう叶わない古代生物の存在に魅せられた人類は、化石という手掛かりから想像を膨らませて恐竜像を築き上げてきた。絵画は、失われた世界を創造する主な手段として用いられ、現在に至るまで数多くの「パレオアート(恐竜絵画)」が描かれてきた。

 特別展「恐竜図鑑ー失われた世界の想像/創造」では、19世紀の恐竜復元画から、現代のパレオアートまで、恐竜をはじめとする古代生物のイメージの歴史を約150点の作品と共に紹介する。

■幼い頃に目にした“恐竜図鑑”内の絵

 見どころは、パレオアートの2大巨匠チャールズ・R・ナイトとズデニェク・ブリアンによる作品。彼らが描いた恐竜画は、日本の図鑑などにも模写され、恐竜のイメージ普及に大きな影響を与えた。幼い頃に開いた恐竜図鑑の中に、彼らの絵を目にした人もいるのではないだろうか。そんな、一度は目にしたかもしれない恐竜画のオリジナルが多数集結する。

■奇妙な恐竜たちの姿

 化石が初めて発掘された19世紀に描かれた復元画は、研究が進みより精細に恐竜の姿をイメージできるようになった現代から見ると、奇妙に映る。ジョン・マーティンやベンジャミン・ウォーターハウス・ホーキンズのイグアノドンなど、想像力に富んだ作品の数々にも注目だ。

■現代の代表的な恐竜画アーティストの作品も

 20世紀後半から今日にかけて、恐竜をはじめとする古代生物の研究の進展に伴い、恐竜画もより発展。インディアナポリス子供博物館のランツェンドルフ・コレクションや、現代の恐竜画を代表する小田隆やウィリアム・スタウト、ダグラス・ヘンダーソンなどによる作品も多彩に展示する。また、漫画・玩具などサブカルチャーの分野も紹介するなど、ロマンに溢れた展覧会となっている。

【詳細】
特別展「恐竜図鑑-失われた世界の想像/創造」
会期:2023年3月4日(土)~5月14日(日)
会場:兵庫県立美術館
住所:兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 HAT神戸内
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:月曜日
チケット発売日:2023年1月20日(金)予定
観覧料:一般 2,000円(1,800円)、大学生 1,500円(1,300円)、高校生以下 無料、70歳以上 1,000円、障がい者(一般) 500円、障がい者(大学生) 350円
※()内は前売料金
※前売券は一般、大学生のみ(前売券の販売は2023年3月3日(金)まで)
※一般以外の料金での利用者は証明書を観覧当日に提示
※障がい者1名につき介護者1名無料
※団体は20名以上。団体鑑賞を希望する場合は1か月前までに連絡。
※団体割引あり(一般 1,600円、大学生 1,200円、70歳以上 800円、障がい者(一般) 400円、障がい者(大学生) 300円)
※コレクション展は別途観覧料が必要(本展とあわせて観覧する場合は割引あり)
※状況により、会期等予定を変更する場合あり。最新の情報は展覧会HP等を確認。

■巡回情報

上野の森美術館
会期:2023年5月31日(水)~7月22日(土)
住所:東京都台東区上野公園1-2

【問い合わせ先】
兵庫県立美術館
TEL:078-262-1011

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