電欠のEV車を救助 「EV駆けつけ充電サービス」開始 PIグループ
2022年12月7日 08:38
プレステージ・インターナショナル(以下、PI)は2日、「EV駆けつけ充電サービス」を開始したと発表した。連結子会社のプレステージ・コアソリューション、プレミアアシスト、プレミアアシスト・ネットワークの 3 社の連携で提供する。EV車が急速に普及してきたことで、乗用車のあらゆるトラブルに対応できるロードアシスタントサービスを目指す。
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外出先でのクルマのトラブルは、これまでパンクやバッテリー上がりなどが多かったが、EV車の登場により、走行バッテリーが切れてしまう電欠という問題が浮上していた。ガソリンや軽油であれば、ロードサービスが燃料を携行缶に入れて補充に向かうことが可能だったが、EV車ではそうはいかない。
そのため、EV車の電欠対応は、レッカー移動して充電設備まで移動することが一般的だった。だが最寄りに充電施設があればよいが、峠道など民家が無いような場所で電欠になると、レッカー移動も容易ではない。これは、簡単に燃料補給できないEV車の宿命ともいえるが、そんな問題に手を差し伸べたのがPIグループによる「EV駆けつけ充電サービス」だ。
利用者から連絡があると、既存のサービスネットワークを活用して現場に駆けつけ、EV充電スポットへのレッカー移動等はせずに、EV車に短時間で充電する。またEV車のバッテリー本体のトラブル等、現場で対応できない場合は、従来通りにレッカー移動して修理対応を行うことで解決する。
サービスは、プレミアアシストのサービスセンターでの実証実験を経て、11月30日時点で15都道府県において38台のロードサービスが稼働中だ。今後は、フランチャイズ展開で店舗にも段階的にサービスネットワークを構築し、2023年春には全国47都道府県への展開を目指すという。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る)