10月の外食市場規模は2472億円、11カ月連続でプラス 和食や居酒屋で増加続く
2022年12月2日 08:45
ホットペッパーグルメ外食総研が10月の外食市場規模を発表。多くの業態で前年同月から増加し、11カ月連続でプラスとなったことが分かった。
【前月は】9月の外食市場規模は2454億円、10カ月連続でプラス 居酒屋業態は約4倍に
■外食市場は11カ月連続でプラス
11月30日、ホットペッパーグルメ外食総研が10月の外食市場調査を発表した。10月の外食市場規模は、前年同月比358億円増の2,472億円となり、11カ月連続で前年を上回った。個別の指数では、外食実施率が同4.5ポイント増の64.5%。外食頻度が同0.21回増の3.75回。外食単価が同358円増の2,472円。10カ月連続で3指数全てがプラスとなった。
圏域別の市場規模は、首都圏が同245億円増の1,536億円。関西圏が同78億円増の632億円。東海圏が同35億円増の304億円となり、7カ月連続で3市場全てで前年を上回った。
■外食実施率は男女全ての年齢層でプラス
外食実施率は男女ともに全ての年齢層で前年を上回った。ただし8・9月と異なり、伸び率はいずれも1桁台の増加に留まっている。その中でも外食実施率は、30代女性が前年同月比8.9ポイント増の65.9%、50代女性が同7.1ポイント増の58.4%と、伸び率が大きめ。一方で50代男性が同2.0ポイント増の61.5%、60代男性が同1.1ポイント増の62.6%と、伸び率が小さめだった。
外食単価は20代女性のみ前年同月比46円減の2,545円と前年を下回った。さらに60代女性が同5円増の2,704円と伸び幅が小さめに。一方、20代男性が同162円増の2,343円、30代女性が同229円増の2,700円、50代男性が同217円増の2,671円、60代男性が同184円増の3,088円と、伸び幅が大きめだった。
■和食料理店、居酒屋業態などが引き続きプラス
業態別市場規模は、16業態中15業態で前年を上回った。その中で比較的大きく伸びた業態は、和食料理店が同67億円増の389億円、中華料理店が同47億円増の169億円、レストラン・食堂・ダイニング・洋食店が同29億円増の149億円、フレンチ・イタリアン料理店が同39億円増の208億円、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店が同30億円増の302億円、居酒屋が同86億円増の446億円など。唯一前年を下回ったのは、スナック・ナイトクラブ・キャバレーで同25億円減の19億円だった。
業態合計では、軽食主体が同3.3%増、食事主体が同19.4%増、飲酒主体が同14.4%増といずれも伸びている。(記事:県田勢・記事一覧を見る)