トヨタ、新型プリウスを発表 「Hybrid Reborn」コンセプトにデザイン一新

2022年11月18日 08:41

 ついに新型プリウスが発表された。筆者は2015年に発売された先代プリウスの仕事に、発売半年以上前からかかわっていた。今もその仕事をつい最近のように思い出すくらい、思い入れがある仕事だったと感じている。それからもう約7年がたち、ついにプリウスも新たな一歩を踏み出した。待ちに待った新型の登場である。

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 現段階では、価格などは公表されておらず、ハイブリッド車は2022年冬、プラグインハイブリッド車は2023年春ごろに販売開始とのみアナウンスされている。

■エクステリア

 今回のコンセプトは「Hybrid Reborn」。先代よりもクーペスタイルに近くなったが、モノフォルムシルエットは継承した。

 全高は1,430mmと先代よりも40mmも低くなり、ルーフのでっぱりもなくなっているため、スポーツカーに近いイメージがある。全長は4,600mmと25mm長く、全幅は1,780mmと20mm大きくなった。これによりタイヤ径が53mm大きくなり、19インチタイヤを装着できるようになっている。

 フロントフェイスはシンプルかつ先進およびスポーティーさを売りにしており、ハンマーヘッドモチーフを最大限に活かすヘッドランプをデザインした。リヤはワイドさをめいいっぱいに表現するために薄型一文字リヤランプ、「PRIUS」とセンターにエンブレムを配置している。

■インテリア

 インテリアは「アイランドアーキテクチャー」のコンセプトの元、運転しやすい車内となっている。さらにセンターメーターから脱却し、7インチTFTディスプレイのトップマウントメーターとした。

 トヨタとしては初採用となる「イルミネーション通知システム」を設定。トヨタセーフティセンス と連動するとともに、アンビエントライトを兼任している。シートは従来より機能性を向上し、上質感も表現している。

■パワートレーン

 プリウスといえば燃費が代名詞でもある。今回のハイブリッド車のパワートレーンは、2.0Lと1.8Lを用意。どちらも第5世代となる最新のハイブリッドシステムを採用しているが、燃費はこれまでと同程度になるという。ただ、最高出力は約1.6倍になっているため、走行中のパワーは段違いだろう。

 2.0Lを用意したプラグインハイブリッドは、これまでよりも加速性能と静粛性を向上。普段の走行シーンをEV走行だけで可能とするように、バッテリー性能も向上させ、EV走行距離を従来よりも50%以上アップさせた。

■新型プリウス 先進安全・運転支援システム

 おなじみの予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を装備。これまでよりも検知対象を拡大することで、安全性を向上させた。

 駐車に関してもスマートフォンアプリで入出庫が可能なアドバンストパーク(リモート機能付)を設定。EVとして大きなポイントでもある給電に関しては、外部給電アタッチメントを標準で用意した。これによりドアや窓を開けることなく、後席窓からケーブルを出しての給電が可能となった。

 先代の情報を知ったときにもメーターなどの新機能に多く驚かされたが、今回に関してもすでに驚かされている情報が多い。まだその一部しか発表されていないため、その他の詳報については、発売時を楽しみに待つことにする。(記事:キーパー・記事一覧を見る

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