BMW、「X7」を一部改良 ハンズ・オフ機能追加
2022年11月18日 08:21
ビー・エム・ダブリュー(BMW)は15日、最上級ラグジュアリーSUVの「X7(エックスセブン)」を一部改良し、発売した。モデルはxDrive40d Excellence、xDrive40d M Sport、M60i xDriveの3つで価格は1,339万円~1,698万(消費税込)。納車は12月以降の予定。
【こちらも】ホンダ、北米で新型「アコード」発表
■BMW X7の概要
今回の一部改良では、エクステリアとインテリアを変更。ディーゼル・モデルに加え、Mパフォーマンス・モデルへの48Vマイルド・ハイブリッド・システムを追加し、標準装備としてエグゼクティブ・ドライブ・プロも追加。BMWが国内では国土交通省から初めて認可を取得した「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」も搭載した。
■スタイリング
エクステリアは、フロントフェイスに大きな変更が見られる。BMWのシンボルでもあるキドニー・グリルはそのままに、ランプは上下2分割のツイン・サーキュラー&ダブル・ライト(LED)に変更。下側ランプの上からバンパーまで伸びるボディラインが、これまでよりも特徴のある形状になっている。
バンパーに関しても、これまではのっぺりとしたイメージがあったが、より威厳のあるどっしりしたイメージになった。キドニー・グリルには、光ファイバー技術を用いて照明を点灯させる「アイコニック・グロー」を採用。リヤに関してはバンパー形状などの変化は見られるものの、大きな変化はない。
インテリアは視認性や操作性を向上させるために、ライバー側に湾曲させた最新のカーブド・ディスプレイを採用。12.3インチメーターと14.9インチコントロールディスプレイを組み合わせたものになっている。今回の改良ではシフトレバーを廃止し、パドルシフトを標準装備とした。
■マイルド・ハイブリッドの追加
今回の3モデルのうち、xDrive40d Excellence、xDrive40d M Sportは、最新の3.0L直列6気筒BMWツインパワー・ターボ・ディーゼル・エンジンを搭載。それに組み合わせるトランスミッションは8速ATである。
今回はさらに最高出力9kW、最大トルク200Nmのマイルド・ハイブリッド・システムを新たに搭載。これにより全体の最高出力は259kW、最大トルクは720Nmとなった。ガソリンモデルのxDrive40dにもマイルド・ハイブリッド・システムが搭載されるが、こちらの仕様に関しては、国内向けの型式認定を取得してからの発表となる。
■安全機能の追加
一部改良の中でも大きなポイントは、ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能の追加だ。BMWが国内モデルとしては国交省から初の認可を取得。高速道路などにおいて、特定の条件を満たすことでステアリングから手を離すハンズ・オフ走行が可能になっており、ドライバーの疲労軽減と安全運転に貢献する機能である。
また、ドライビング・アシスト・プロフェッショナルや、完全自動駐車システムのパーキング・サポート・プロフェショナルは標準装備となった。パーキング・サポート・プロフェショナルは、リバース・アシスト・プロフェッショナル機能や、パーキング・マニューバ・アシスト(駐車経路自動誘導)が一体となっている。
その他の機能として、「OK、BMW」と発話することで操作可能なコネクティビティ、BMW Intelligent Personal Assistantなども装備されている。(記事:キーパー・記事一覧を見る)