ブルネロ クチネリ、ソロメオ村での初のワインをお披露目

2022年11月15日 09:14

 「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」は同社が本拠地を置くソロメオ村のブドウ畑で生まれた最初のワイン「カステッロ・ディ・ソロメオ」を、2022年11月9日にミラノにてお披露目した。

 「ブルネロ クチネリ」は、2010年より本社のあるペルージャ県ソロメオ地区の修復活動を進め、2018年には産業の園、育成の園、農業の園という3つの公園が完成している。この活動の一環として、2011年に作られたブドウ畑は、5ヘクタールの面積を有し、そこでは特定のブドウの品種に絶妙に適合する沖積層砂質粘土、沖積層シルト質粘土岩、砂質泥灰土の3種類の土壌が含まれている。その曲がりくねった起伏のある土地に通気性を保ちながら最大量の光を受け取るよう波型に配列された20,000 本以上のブドウの木は、長年培った知恵、科学技術、そして人間が持つ感受性を活かし、自然に従った農業哲学により育てられている。

「カステッロ・ディ・ソロメオ」はこのブドウ畑で生まれた初のワインで、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローの高品質なブレンドにより、しっかりとしながらも、ふくよかな柔らかさを持つ。年間約9000本が生産され、初年度は同社と親交のあるワイン流通メーカーの販売経路を通じて6200本が販売される予定だ(日本での販売については未定)。

 ブルネロ・クチネリは「我々が育てたブドウがついに自らの美の物語を伝えることができると考えることを私は気に入っています。このような貴重な果実を分け与えることができること以上に美しいものはないと思うのです。長きにわたる手間と管理を経て生まれた果実を生涯の友人や愛する人たちとともに分かち合うことです。古代ギリシャにおいてそうであったように、私たちのワインが人間らしい儀式を復活する人々の饗宴を楽しいものにしてくれると想像するのが嬉しいのです」と語っている。 文:田中美貴   Courtesy of BRUNELLO CUCINELLI   ■「ブルネロ クチネリ」公式サイト 田中 美貴 大学卒業後、雑誌編集者として女性誌、男性ファッション誌等にたずさった後、イタリアへ。現在ミラノ在住。ファッションを中心に、カルチャー、旅、食、デザイン&インテリアなどの記事を有名紙誌、WEB媒体に寄稿。アパレルWEBでは、コレクション取材歴約15年の経験を活かし、メンズ、ウイメンズのミラノコレクションのハイライト記事やインタビュー等を担当。 TV、広告などの撮影コーディネーションや、イタリアにおける日本企業のイベントのオーガナイズやPR、企業カタログ作成やプレスリリースの翻訳なども行う。 副業はベリーダンサー、ベリーダンス講師。 ■ アパレルウェブ ブログ  

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