英ポンド週間見通し:伸び悩みか、英国経済停滞の懸念残る

2022年11月12日 14:34

*14:34JST 英ポンド週間見通し:伸び悩みか、英国経済停滞の懸念残る
■軟調推移、米ドル・円相場急落の影響受ける

今週のポンド・円は軟調推移。英国経済の大幅な減速を想定したポンド売り・米ドル買いは一巡し、一部でポンドを買い戻す動きも観測された。しかしながら、米ドル・円相場が週後半に円高方向に大きく振れたことから、ポジション調整的なポンド売り・円買いが観測され、ポンドの対円レートは一時163円台前半まで下落した。取引レンジ:163円07銭-169円09銭。

■伸び悩みか、英国経済停滞の懸念残る

来週のポンド・円は伸び悩みか。英スナク政権は11月17日に増税や歳出削減を主体とした財政政策を発表する見通し。財政再建の観点からポンド買い優勢となりそうだ。ただ、高インフレ下での増税による経済への影響も懸念されており、米ドル・円相場に大きな動きがない場合、ポンド・円は伸び悩む可能性がある。

○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
・16日:10月消費者物価コア指数(9月:前年比+6.5%)
・17日:10月小売売上高(9月:前月比-1.4%)

予想レンジ:162円00銭−166円00銭《FA》

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